日々の絵本と読みもの

ずり ずり づづづ 『わにわにのおでかけ』

『わにわにのおでかけ』

真夏の暑い夜、浴衣に着替えてお祭りに行くと、トウモロコシ、焼きそば、りんご飴などのおいしそうなお店で食べものをほおばり、ヨーヨー釣り、金魚すくい、くじなどの楽しいお店もたくさん。夏祭り、盆踊り、花火と考えただけで楽しい気持ちになってきます。

そんな夏のお祭りに、ワニの「わにわに」がおでかけします。
暑さが残る夏の夜、わにわにはなかなか寝付けません。すると、家の外をぞろぞろと歩くたくさんの足音がします。好奇心を抑えられないわにわには、「ついていこう」。外へ出て、みんなのあとをついていきます。「ずり ずり づづづ、ずり ずり づづづ」と這い進みながら。たいこ橋を渡ると、なんと、そこはたくさんの屋台がでている大にぎわいの縁日でした。わたあめ屋さん、お面屋さん、金魚屋さん。わにわには、一軒一軒のぞいて回ります。「うまそうな わたあめだ」「おめんも ほしいな」

海の向こうから「ひゅぅぅー どーん! どどーん!」と夜空に大きな花火があがりました。わにわには、花火が終わると、ヨーヨーを手にゆっくりと家に戻ります。
 

こちらは、大人気「わにわに」シリーズの第3作。見た目はちょっと不気味ながら、どこか茶目っ気を感じさせる「わにわに」。シャワーをマイクに「うり うり」と歌ったり『わにわにのおふろ』、フライパンで鶏肉を焼いて「がふっ がふっ」とかじりついたり『わにわにのごちそう』、野性のパワーを発揮しながら、マイペースに生活を満喫しています。たくさんの人で賑わっている縁日で、あれも欲しい、これも欲しい、金魚釣りもしてみたい、と小さな子どもと同じ好奇心を持った「わにわに」が描かれた作品は、夏におすすめの一冊です。

担当A 「わにわに」シリーズは今年25周年です。全作品読んで『わにわにのかるた』もぜひ楽しんでくださいね。

2025.07.24

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