読んでいると、思わず親子でからだも動いちゃう?!『おっととっと』



「こっととっと おっととっと あっとちょっと おっととっと」
四角い積み木の上に、丸い積み木の「はるちゃん」がのっています。ページをめくると、積み木がバランスを崩して、「おっととっと」と転がりそうになります。ほかにも、四角、丸、三角を組み合わせた個性かな積み木「そうちゃん」「あーちゃん」「こーくん」などが登場し、「ぎっこばっこ おっととっと」「ぴっとしゃんと おっととっと」と転がったり、崩れたりとさまざまな動きを見せてくれます。
積み木をひとつひとつ積み上げていくと、高くなるほどワクワクしますし、崩れそうになればドキドキします。積み木の魅力は、積み上げるのと同時に崩れるかもしれないというドキドキの緊張感にあるのではないでしょうか。赤ちゃんにとって身近なおもちゃである積み木をつかった、リズミカルな言葉が魅力の絵本です。
本作は、子どもたちに大人気の絵本『ぽんちんぱん』の作者、柿木原政広さんによる赤ちゃん絵本です。『ぽんちんぱん』では、身近な食材であるパンが登場しましたが、今回は積み木が主役。実際に柿木原さんのお子さんが遊んでいた積み木をつかって、三角、四角、丸など、いろいろな形に組み合わせてみたところ、顔や人の形に見えてきた……そんなところからこの作品は生まれたそうです。
「かちこち つみきの ●●ちゃんが」「こっととっと おっととっと」という繰り返しが、読み手である大人も、聞いている赤ちゃんも思わずからだが動いてしまうような心地のいいリズムです。「●●ちゃん」のところにお子さんのお名前を入れて、お父さん、お母さんの膝の上でからだを動かしながら読み聞かせをするのも、まるで自分が積み木になったようなかんじになって、おすすめです。
担当A:小5の長男が、月刊絵本刊行時に大好きだった絵本がハードカバーに。もう膝の上にのせて読み聞かせできないんだと思うと、ちょっとしんみりしちゃいました。膝の上に乗る間にたくさん絵本を親子で楽しんでください。
2026.01.16


