日々の絵本と読みもの

冬の木の芽たちが春を待つ歌をうたう『ふゆめ がっしょうだん』

ふゆめ がっしょうだん

冬の時期、木々にはまだ緑もなく、しんとしています。
でも、枝先には、あっちにもこっちにも、ふっくらとした木の芽を見つけることができます。

みんなは みんなは きのめだよ
はるに なれば はが でて はながさく
パッパッパッパッ



冬の公園や雑木林で、春を待ちわびるように、冬の木の芽、その名も冬芽(ふゆめ)合唱団が歌います。
この木の芽、よく見てみると、動物の顔に見えたり、帽子をかぶった子どもや妖精のようにも見えたり、なかなか個性的な顔立ち、表情をしています。

木の芽の冬姿を拡大して撮影しているのですが、顔のように見えるところは、実は落葉した葉の柄がついていた跡です。そして、目や口のようなもようは、葉に養分を送っていた管の断面で、顔の上にある帽子のような部分が冬芽(木の芽)で、春になると葉や花になるのです。

木の芽たちの楽しい歌を書いたのは、『おしゃべりなたまごやき』『ごろごろ にゃーん』など、独自の世界観で作品づくりをされた長新太さんです。自然が生み出す造形のおもしろさ、ユニークさとあわせて、ぜひあじわってみてくださいね。

絵本に出てくるのは、おにぐるみ、えのき、ねむのき、くわなどの木の芽。木の種類によって、決まった顔をしています。愉快な木の芽たちに会いに、冬のおさんぽに出かけてみてはいかがでしょうか。

担当M
近所の図書館には、ハクモクレンのふわふわの木の芽が。すこしずつ春に向かっているのが感じられてうれしくなりました。

2026.02.06

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