「かわいい」だけじゃない、あなただけのピンクって? 『かっこいいピンクをさがしに』

『かっこいいピンクをさがしに』
「ピンク色」と聞いて、みなさんはどんなイメージを浮かべますか? 「ピンク色」=かわいくて“女の子の色”と固定したイメージで考えていませんでしょうか。

著者のなかむらるみさんがこの本を描くきっかけとなったのは、ある新聞の投稿記事でした 。それは、小学生になる孫の男の子がピンク色のランドセルを選んだことを心配をするおばあさんの思いが綴られていました。男の子がピンク色のランドセルを持って周囲から浮かないか心配になるかもしれない気持ちと、「ピンクいいね!」と100パーセントの気持ちで言ってあげたい気持ち。その間で揺れ動くなかむらさんは、ピンクが大すきな娘さんと「おかあさんはちょっとかっこいいピンクがいいな」「どんなピンクがすきなの?」という会話をきっかけに、「わたしが思うかっこいいピンクを探しに行こう!」と世界中にあふれる「ピンク」を巡る旅に出ます 。
例えば、東アフリカの国ウガンダの小学校では、肌の色とのコントラストで夜道でも目立ちやすく、汚れも目立ちにくいという理由から、男の子も女の子もピンクの制服を着ています。

日本でも、平安時代の貴族たちは、性別を問わず、紅花で染めた美しい衣を纏っていました 。かつての日本では、ピンクは決して女性だけのものではなかったのです 。

建築、植物染色、口承文芸、化学、服飾、美術、写真、色彩論、ランドセルメーカー……様々な分野の方々に「ピンク」をテーマになかむらさんがお話を伺うルポルタージュです。
「かわいい」「かっこいい」「火曜日の」など、いろいろなピンクを、どうぞお楽しみください。
担当A・幼年童話『ももいろのきりん』(中川李枝子 作/中川宗弥 絵)の作者のお二人にも、ももいろとピンクについてお尋ねしています。ももいろ、ピンク、牡丹色、チェリーピンク……ピンクの呼び方も多種多様でおもしろい!
2026.02.13


