加古里子さん生誕100年記念出版 ようこそ!「反対」ことばの世界へ『おおきい ちょうちん ちいさい ちょうちん』

『おおきい ちょうちん ちいさい ちょうちん ゆかいな「反対」ことば』
2026年3月31日は、加古里子さんの100回目のお誕生日です。2018年に92歳で旅立たれましたが、生涯をかけて、子どもたちのためにたくさんの本の贈り物をのこしてくださいました。『かわ』『だるまちゃんとてんぐちゃん』『はははのはなし』『海』など、小社刊行に限っても長年愛されてきた40冊以上の作品があります。おはなしや遊び、科学的な分野など、テーマは多岐にわたっていますが、どの絵本にも、子どもたちに「ことば」の面白さや物事の考え方を伝えたいという加古さんのあたたかいまなざしが感じられます。
この絵本では、「大きい・小さい」「長い・短い」「重い・軽い」「太い・細い」など、さまざまな対立概念、反対ことばを取り上げています。幼い子どもたちにとっても、暮らしのなかで覚えて自然と興味がわいてくるでしょう。本書で紹介している反対ことばは、全部で26組。加古さんは、ひと組の「反対ことば」をあらわすために、工夫をこらしたたくさんの絵を、画面いっぱいに、ユーモラスに描きこんでいます。

例えば、大きなゾウと小さなネズミ。よく見ると、大きさに差があるのは、身体だけではありません。座っている椅子、読んでいる絵本、何が大きくて、何が小さい? と、会話がはずみます。「おおきいちょうちん」に書いてある漢字にもご注目! 何と書いてあるかわかりますか?(ヒント:この絵本は「かがくのとも」1976年4月号として刊行しました)
加古さんの遊び心がつまったページを眺めるうちに、ことばのもつイメージのふくらみや多様性が味わえます。ゆかいな「反対」ことばの世界をたっぷりとお楽しみください。
生誕100年記念出版として、『きれいなかざり たのしいまつり』も限定復刊しました。こちらは、「こどものとも年少版」1987年12月号のハードカバー化です。
担当・N
小学校入学の頃、愛読書『海』『地球』『宇宙』を学習机に並べてうれしかったことを覚えています。入学祝いにもおすすめです。写真は家と職場で見つけた「おおきい・ちいさい」「ながい・みじかい」。
2026.03.12

