隠れているのはなんだろう?

赤ちゃんは、生後10か月を過ぎると、お母さんやお父さんの言葉を聞きながら絵本の世界に入っていけるようになるといいます。大好きな人の声で、読み聞かせられるひとときは、赤ちゃんにとって至福の時間です。まだ言葉を理解する前の赤ちゃんが楽しめる、繰り返しのリズムが心地よい作品を2冊紹介します。
「言葉と絵で赤ちゃんに語りかける温かく豊かな絵本を届けたい」という思いのもと1995年4月に創刊された月刊絵本「こどものとも0.1.2.」。その創刊を飾ったのがこの作品です。
『でてこい でてこい』
「だれか かくれてるよ でてこい でてこい」と呼びかけると、緑色の色紙から「げこ、げこ、げこ」とかえるが出てきた! 次に出てきたのは、「ぴょーん、ぴょん」とうさぎ!

著者は、『おつきさまこんばんは』や『こんとあき』など数々のロングセラー絵本を生み出した林明子さん。ハードカバー化され「0.1.2.えほん」として今も読み継がれています。
カラフルな色紙から、シンプルな切り絵としていろんな動物が現れる展開は、“次にどんなことが起こるのかな?”と、赤ちゃんの想像力と期待がふくらみます。
そんな0.1.2.シリーズの新作で人気なのが…
『ぽん!』です。
絵本を開くと、そこには「じーっ」としているかめさんの甲羅があります。ページをめくると甲羅の中から笑顔のかめさんが「ぽん!」と登場です。今度はカンガルーさんが「じーっ」としています。すると、お腹の袋から赤ちゃんが飛び出します!

そのほか、くじゃくさんやふぐさんなどいろいろな動物が「じーっ」としているところから、さまざまな状態に変化するこの絵本。赤ちゃんが大好きな「いないいない ばあ」の遊びのように楽しめます。
繰り返し読み聞かせをして、お話に慣れてきたら、「じーっ」と待つ時間を楽しんでみるのもおすすめです。次の展開を想像して、子どもと楽しい根競べ。「ぽん!」と飛び出す笑顔の動物に、こちらも思わず大笑いです。
『ぽん!』『でてこい でてこい』、どちらの作品も、隠れていたものがぱっと現れる、赤ちゃんが大好きな遊びの要素がつまった作品です。色や形、言葉のリズムなど、いろんな視点で赤ちゃんと絵本の時間を楽しんでみてくださいね。
担当・C
生まれて間もない子どもに初めて読み聞かせをしたときの、ぱーっと喜びに満ちた笑顔が今でも忘れられません。
2026.05.22


