花火大会の夜。動物たちは何をしている?

『こんやは はなびたいかい』
夏の風物詩、花火大会。毎年楽しみにしている方も多いと思います。大きな花火大会の打ち上げ花火は、迫力ある音とまばゆい光で、いつもの夜空を非日常の空間に変えてくれますね。
そんな花火大会の夜、動物たちはどんなふうに過ごしているのでしょうか。人々が花火を見上げているあいだの動物たちをのぞいてみましょう。

今夜は川の向こうで花火大会が開かれます。
「ひゅる ひゅる ひゅる ひゅる どーん ぱら ぱら ぱら ぱら」
大きな音とともにあがった花火がひらき、色とりどりの光のしずくが落ちてきます。
花火は、川辺にある動物園からもよく見えます。
「どかーん」という音にびっくりしたアナグマは、穴の奥に引っ込んでしまいました。
木の上のゴリラの子どもは驚いて木にしがみついています。お父さんゴリラは寝転んで、悠然と花火見物。
高いところに目や耳があるキリンは、びっくりして木の下に集まって枝の間からのぞいています。

ほかにも、驚いて背中の子どもを落としそうになるコアラや、花火には見向きもせずに食事を続けるカピバラ、花火の美しさに張り合うクジャクなど、思わずくすりと笑ってしまうような、動物たちの楽しい姿が描かれます。
文章を書いたのは『かばくん』『ジオジオのかんむり』など、数多くの絵本を手がけた詩人の岸田衿子さん。ご自身も花火が大好きだった岸田さんが、動物たちにも花火を見せてあげようと考え、この絵本が生まれました。自然科学の研究者でもある、あべはるえさんが、動物たちが花火に驚く様子をユーモラスに生き生きと描いています。
花火の大きな音は苦手という子どもたちにも、ぜひリラックスして楽しんでもらいたい絵本です。読後はゆったりとした気分になれるので、おやすみ前の1冊としてもおすすめいたします。
担当・N 花火好き。打ち上げ花火の音が聞こえたら、見えるところを探しながら自転車をこぎます。
2026.07.16

