日々の絵本と読みもの

しずくと一緒に冒険の旅へ! 『しずくのぼうけん』

『しずくのぼうけん』

ぴしゃん! バケツの中から飛び出した水の「しずく」が、冒険の旅へと出発します。


お日さまにぎらぎらと照らされたしずくはどんどんやせていき、ふわりと軽い水蒸気になったかと思ったら、ぐんぐん空へのぼって、雲の上へ……。黒雲にたくさんのしずくがやってきたら、今度は、ぱらぱら雨になって地上へ逆戻りです。地上に降り立ったあとも、しずくの冒険はまだまだ続きます。岩のあいだにはさまって、身動きがとれなくなった寒い夜には、カチンコチンの氷に。朝になってお日さまの光にぽかぽかと温められると、再び元のしずくの姿に戻り、川へと流れ出していきます。小川の流れがあつまったら、今度は水道取り入れ口にすいこまれていきます。濾過機できれいになったしずくは、水道を通って台所の蛇口から流れ出て人々の生活の中へ登場です。

私たちの身の回りにある「水」は、気温や場所によって、水蒸気、雨、氷など、さまざまに姿を変えます。この絵本は、そんな身近な水の変化と不思議な循環を、親しみやすい「しずく」を主人公にして描いた科学の絵本です。笑ったり、困ったり、驚いたり…小さなしずくの表情がかわいらしく、しずくの冒険の旅を一緒にたどることで、子どもたちは自然と水が変化する面白さを感じることができます。 雨の日や水遊びのあとに読むのもおすすめです。日々の暮らしの中に当たり前にある「水」が、いつもとは少し違った、冒険者に見えてくるかもしれません。

担当A・描き文字の文章は『ぐるんぱのようちえん』でおなじみの堀内誠一さんが手がけていて、絵本がさらに魅力的になっていますよ。

2026.08.06

記事の中で紹介した本