かなへびのきょうだい

こどものとも|2025年7月号

かなへびの兄弟は、野原に咲くたんぽぽのそばで、えさの虫とりを始めました。兄は、花へやってくる虫を交互につかまえて食べようと提案しますが、兄の番にかぎって飛んでくるのは小さな虫ばかり。弟の番には大きな虫が飛んでくるのです。たまらず兄は、大きな虫は自分が、小さな虫は弟が食べることを提案します。すると、こんどは小さな虫ばかりが飛んできて……

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作者のことば

ハナムグリの飛翔はかっこいいぞ!
石森愛彦

草むらや公園の植え込みなどから、チョロチョロとはい出してくるカナヘビ、かわいらしいですよね。そんなカナヘビの、ある兄弟のお話です。

ちょっといばり気味の兄と素直な弟。兄は頼まれてもいないのに(あるいは親にそう期待されて?)、兄らしくふるまい、弟をみちびかねばならぬ! と思ってしまっているようです。弟は、そう思ってしまう兄の立場をわかっていて……。でもその口調から、いばっている感じの兄ですが、自分の発言に責任を持つ、実にフェアな精神の持ち主なのです。だから弟も兄が大好きです。

さて、この本で兄弟のやりとりと並んで注目していただきたいのは、ハナムグリの飛翔です。普通カブトムシやクワガタなどの「甲虫」は、飛ぶときに硬い前翅をパカッと大きく開いて、飛ぶための薄い後翅をのばしますが、ハナムグリとカナブンはちがいます。硬い前翅は閉じたままわずかに持ち上げるだけで、その隙間から瞬時に後翅をのばして飛びます。カブトムシやクワガタより、ずっと飛ぶのが上手いのです。

また、飛翔時に触角の先を扇のように開いているのにも気づいてください。匂いをかいでいるのです。そうするのはカブトムシや他のコガネムシの仲間も同じです。普段は本作の最後のページの絵のように閉じています(クワガタの触角はつくりが違うので開きません)。

それから、一見似ているハチとアブの見分け方。パッと見て触角がわかるのはハチです。アブの触角は短く目立ちません。ハナアブの仲間は刺しませんので、怖がらないでください。

カナヘビの理科的な生態は、福音館書店『かなへび』を読むとよくわかります。私が絵を担当しております! 本当にカナヘビと親しくなりたいなら飼ってみましょう。目を閉じるとき、上まぶたを下げるのではなく、下まぶたを上げるのだ、とかわかります。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
28ページ
サイズ
19×26cm
初版年月日
2025年07月01日
シリーズ
こどものとも
ISBN
テーマ

みんなの感想(3件)

息子が気に入って何度も読んでいます。大人も笑ってしまうたのしい絵本です。また、身近にいるかなへびというところも興味がわくポイントなのかなと思いました。ぜひ「たのしいまいにち」のつづきも読みたいです!

いしもりさんへ なんでいしもりさんは、いしってつくんですか? おにいちゃんが、ばっこーんってたおれて、むしをたべれなかったから、おもしろかったです。 みれいちゃんより

とても面白く、普段全然知らない世界で、興味深く読みました。この素晴らしい広がりのある明るい絵が、版画とは‼️ 驚き桃の木サンショの木でした。兄弟のやりとりに作者の生き物への愛情が感じられ、読む側もどんな展開になるか、楽しく読みました。トカゲの種類と聞くと、爬虫類苦手な私には、ホントはあまり好きではないはずですが、可愛いらしく、親しみが持て、「たのしい まいにちは つづきます。」最高でした。

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