福音館書店

くらべてみよう いろいろな かみ

かがくのとも|2025年7月号

折紙、画用紙、ティッシュ、段ボール。身近な紙の得意なことと苦手なことは? 折ったり破いたりぬらしたりして、4種類の身近な紙のそれぞれの特性をくらべてみます。絵を描くときはどの紙がいいかな? 飛行機を折るときはどの紙がいいかな? 紙の変化を見て、自分で考えてみましょう。それぞれの用途や好みに合わせて紙を選ぶ目を養う絵本です。

  • 読んであげるなら
    5・6才から
  • 自分で読むなら
※単品のご注文は書店にて承っております。詳しくは書店にお問い合わせください。
¥460(税込)

● お申し込みについての詳細はこちら

● 海外への発送をご希望の方はこちら

この商品をシェアする

作者のことば

紙は楽しい遊び相手
谷内つねお

「くらべてみよう いろいろな かみ」というタイトルの通り、紙の種類は何と1万種類もあるそうです。その中で子どもたちの生活には欠かせない身の回りの紙を選択して、写真絵本に仕上げました。

子どもの頃、家が印刷業を営んでいたので、活字を拾ったり製本をお手伝いしたりと、工場は楽しい遊び場でした。私の勉強室は紙の倉庫で、机や椅子のまわりは紙だらけでした。紙はとても重たくて、子どもの力では動かせなくて、近所の子ども達を呼んで、その紙の倉庫の中に秘密の部屋を作って遊んだ記憶があります。ヤンチャだった私は、よく両親に怒られていました。するとすぐに紙の倉庫に逃げて隠れていました。そんな紙の空間が私の原点です。

紙彫刻を始めたのは45年前のこと。たまたまボストンから日本へ向かう退屈な機内で、日本では名刺がないと一人前じゃないなどと言われて、自分らしい名刺は何だろうかとデザインを考え始め、それがきっかけで現在に至るまで、紙彫刻家として活動してきました。

私の興味は、紙の質感や、はかなさや手軽さ、微妙な陰影、紙の美しさにあります。紙が重なると木材と同じくらいの強さがあり、力を加えるだけで変貌し、重力や気温の変化にも微妙に形を変え、とても優美な造形物になります。紙は時間の経過と共に自然に還ります。また炎で燃えつきる、とてもはかない物質です。

紙は日本古来の和紙と洋紙に分類されます。和紙は中国にルーツがあり、数千年の長い歴史があります。和紙は日本古来、楮、三椏、雁皮などを材料にします。洋紙は西洋にルーツがあり、おもに木材などを処理して作られます。世界中で作られる洋紙は印刷技術の進化と共に広く利用されるようになりました。

洋紙は和紙に比べ風合いがなく、また長い年月の保存が難しいと言われます。しかしこの問題も、科学の発展と共にいつか解決出来ることでしょう。最近、ある洋紙メーカーから、和紙に糸を合体した、新しい素材の紙が送られて来ました。ほかにも、ガラス紙、金属紙などもあり、今後、新しいテクノロジーの発展が期待されています。

紙の家や紙の柱など、将来、木材や鉄材、プラスチックに代わり、紙がつぎの時代の必要な資源や材料に代わり得るのではないか。そのときは紙文化の次の時代の始まりになるかもしれません。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
28ページ
サイズ
25×23cm
初版年月日
2025年07月01日
シリーズ
かがくのとも
ISBN
テーマ

みんなの感想(0件)

まだ感想がありません。
ぜひお寄せください。

※いただいた感想は編集を加えたうえで、弊社宣伝物に使用させていただくことがございます。また、本サイトのより良い運営を妨げると判断した感想は、予告なく削除する場合がございます。ご了承ください。

※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご質問・お問い合わせについてはこちらをご参照ください。

※ご登録いただいたメールアドレスは、レビューに関する弊社からの問い合わせや連絡等の目的以外には使用しません。

あのねメール通信

著者のエッセイや新刊情報を
毎月メールで配信します。

SNSで最新情報をチェック