たいそうシリーズ完結編
齋藤 槙
9年ほど前に、「みみちゃん」という猫と仲良くなる機会をもらいました。彼女は保護猫でありながらも誇り高く、クラシック音楽と日なたぼっこが大好き。みみちゃんから、これまで知らなかった猫の面白さと美しさを教えてもらいました。
猫の動きは、人間がまねしても体に良いポーズが多く、まるでヨガの先生。猫師匠に体操を教えてもらいながら、この絵本の構想を練ってゆきました。
しかし、猫のしなやかで自由自在な動きを、定点観測のような視点で絵本にまとめることは、想像以上にむずかしいことでした。そのまま描くと、とろりと溶けてしまっているように見えたり、何をしているのかわからなかったり。8年ほどの時間をかけ、ようやく小さなお子さんにもわかりやすい動きにまとまったように思います。
この絵本づくりをずっと導いてくれたみみちゃんは、今やすっかりおばあさん猫です。これからの日々も日なたぼっこしながら「にゃんころ、にゃんころ」とごきげんに生きてほしいと願っています。
本作『にゃんころたいそう』は、『ぺんぎんたいそう』『かめかめたいそう』につづく三作目にあたり、たいそうシリーズの完結編のつもりです。
『ぺんぎんたいそう』は午前中に元気よく。『かめかめたいそう』は午後にのんびりと。そして『にゃんころたいそう』は夜にごろごろしながら体操してもらえるようにと考えました。
母が作曲してくれた楽譜と動画も、絵本と一緒に楽しんでみてくださいね。