たねをたべた けもの

こどものとも年少版|2025年10月号

一匹のけものがもりのたねを見つけました。ぱくり! と口に入れると、にょき。けものの背中から芽が出てきました。しっぽからも耳からもにょきにょきにょきと木や芽や花が生えてきて、けもののからだはみるみるうちに大きな森になりました。細部まで描き込まれた生命力あふれる画面は見応えたっぷり。美術の世界で活躍する著者が小さい子に向けてつくった絵本です。

  • 読んであげるなら
    2才から
  • 自分で読むなら
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¥460(税込)

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作者のことば

一粒の種
淺井裕介

一粒の種が風に乗って、あるいは鳥や獣によって運ばれて、偶然落ち着いたその場所で芽を出し花を咲かせる日々の生活の中で目にしている美しい花々も大きな木々も、そんなふうにして小さな一粒の種が環境に適応し無事に育ったのだなと思うと、植物の持つ生命力にはいつも驚かされ、とても不思議な気持ちになります。

私は画家として作品を作るときにはいつも、できるかぎり完成させないように絵を描いていきます。完成という終わりに向かうのではなく、森のように山のように成長を続けて、どうしたら完成させずに済むのか、そんなことを思いながら絵を描きます。そしてもしも完成しそうになったら、気に入っているところをえいやっと勇気をふりしぼって塗りつぶし、そうすることで次の一筆を引き込んでいきます(それは口で言うのは簡単ですが、頭で分かっていてもなかなか難しい作業ではあります。この絵本もそうやって、何度も作っては壊しを繰り返しながら描き進めていきました)。その繰り返しの中で作品に生命力が宿り、そこに人に伝わるなにか楽しいものが生まれてくるのかなと信じています。

この物語もいったんは終わりを迎えますが、読んでくれたみなさんに最後のページの動物たちのその後の物語を想像してもらったり、あるいは日常生活の中で見つけた果物や路上の植物たちの種のその後を想像してもらったり、ひょっとすると実際にそんなふうにして出会った/見つけた種を土に植えてみたりと、もしもここからまたなにかが始まってくれたら、とてもうれしく思います。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
24ページ
サイズ
21×20cm
初版年月日
2025年10月01日
ISBN
テーマ

みんなの感想(2件)

ひと目見て、緻密に描き込まれた生きものや草花たちに目を奪われました。森に生まれた生きものを指さして、娘も「これなんの生きもの?」と興味を持ったようす。はじめはおっかなびっくりの顔つきだったけものが、生きものたちが増えていくにつれて、慈愛に満ちたようなやさしい目に変わっていったように感じられて印象的でした。

この絵本を読んだ時、私は最初身体中から芽や花がニョキニョキ生えてくる様子が少し怖いなと思ったのですが、3歳の息子は「僕このきのみ食べたーい」と言いました。「いろんなところからニョキニョキ生えてきちゃうよ?」と言うと「でもいいもーん」と笑顔で答えていました。絵本を通して未知のものへの興味が膨らんですごいなと思いました。

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