福音館書店

ゆきが まちどおしい ヤチネズミさん

こどものとも年中向き|2025年12月号

畑の隅の草むらに、ヤチネズミさんがひっそり暮らしていました。もうすぐ厳しい冬がやってきます。雪が降る前に、ノビタキさんは渡りの準備をし、シマリスさんは木の実を集めますが、ヤチネズミさんは雪が降るのが待ち遠しい、と言います。さて、どうしてでしょう? 北海道に暮らし、野生動物と身近に接するあかしのぶこさんが紡ぐ、あたたかな物語です。

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作者のことば

一番寒い季節は
あかしのぶこ

私のいる北海道の東の端では冬はとても長く続きます。その冬のうちでも一番寒いのが、地面の枯れ葉がすっかり乾いた11月末から雪が積もるまでの間だと、こちらで暮らすうちに思うようになりました。もちろん、気温は1月や2月がとても低いのだけど、晩秋から初冬のこの頃は日も最も短く、15時には暗くなってしまうので、そのことが余計に寒さを感じさせるのかもしれません。実際、雪が覆う前の家は、いくら寒冷地仕様に暖かく造られているといえど、なんだかすーすーとすきま風で寒いのです。雪がすっかり積もってしまうと、暖房もよく効くようになって暖かいし、それに雪の白さに夜道も明るくなって、外を歩くのもそれほどつらくなくなるのです。なので、このお話のヤチネズミさんのように、私も毎年この時期になると雪がまちどおしくなるのです。

また、この期間は野ネズミたちがよく家に入り込みます。人が家にしまいこんでいる越冬野菜を目当てに、ということもあるのでしょうが、それよりも私はふだん草原や森で暮らしている野ネズミたちが隠れる場所を探して入ってくるのでは? と思っています。この時季、車で道を走っていると、路肩の地面に渡りの途中の猛禽類やキタキツネがいるのをよく見かけます。みんな野ネズミを狙っているのです。やがて雪が根雪になり深く積もると、家に入り込む野ネズミたちは少なくなってゆきます。

すっかり静かな冬に雪原を見ながら、あの野ネズミたちはどうしているかな? と思いました。そのとき、まだ雪の無い凍れた草むらで「雪よ、ふれふれ」と空に願う、この物語の主人公のヤチネズミさんの姿が見えました。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
32ページ
サイズ
19×26cm
初版年月日
2025年12月01日
ISBN
テーマ

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