鉄板の上で食べものがおいしそうに焼けていくようすがリズミカルに描かれていて、とても楽しい絵本でした。ページをめくるたびに息子は「つぎは?」と身を乗り出し、出てきた食べものを指さして嬉しそうに見ていました。絵もおいしそうでわかりやすく、小さな子でもすぐに反応できます。2歳の子どもが大好きな食べ物がたくさん出てくるので、読むたびに笑顔になるのもこの絵本のよさだと思います。ことばのくり返しが多く、何度か読むうちに一緒に声を出してくれるようになって、親子で読む時間がさらに楽しくなりました。食べものや音の絵本が好きな子におすすめです。
作者のことば
たい焼きのことなど
伊藤秀男
台所の大そうじをしていたら、すっかり忘れていた南部鉄器のたい焼き器が出てきました。家のものに聞いてみると、「子どもが小さいとき、保育園のお友だちを呼んでたい焼きパーティーなんかをしたのよ」とのことでした。子どもが大きくなるにつれ使われなくなり、流しの下の奥のほうにかたづけられていたのです。この絵本をかくときになつかしい道具が再び日の目をみました。たい焼き器のうろこや、ひれの様子など目の前に実物がなければとてもかけるものではありません。出てきてよかった! 鉄の型をかくと、いよいよたい焼きです。仕事場にカセットコンロを持ちこみ、何枚も何枚も焼いてみました。目やうろこがくっきり出るように焼くのはとてもむつかしい。おもてがうまくいったと思うと、裏はくろこげでした。たい焼きをかいていた頃、岐阜にたい焼きの名人のおじさんの店があると聞いて、参考にと出かけてみました。コンテナのようなものをうまくリフォームした小さなお店の前には、大ぜいの人が並んでいました。名人は一匹一匹、炭火の火かげんをみながらたい焼き器の位置を微妙に動かして汗だくで焼いていました。うなぎの名店の板さんと同じようだなと思いました。あとでこのことを友人に話すと、「そういうのを天然物のたい焼きというのですよ」と教えてくれました。なるほどと思いました。
この絵本に出てくるたべものは、その他のものも全部仕事場のコンロでいい焼き色が出るまでいくつも焼いてからスケッチしてかきました。焼くときはちゃんと腹ごしらえをしてからとりかからないといけません。腹ぺこだとスケッチをする前についつまみぐいをしてしまうからです。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 24ページ
- サイズ
- 21×20cm
- 初版年月日
- 2025年12月01日
- シリーズ
- こどものとも年少版
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
みんなの感想(2件)
すぐに「やきやきてっぱん」と覚えて読みたがっていました。色々な料理の材料を楽しそうに読んでいます。
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