現地にある材料を使って大きな問題を解決していく——その発想の力強さに心を打たれました。25kgの土のうひとつにも、土の粒の大きさや水分の具合など、細やかな観察と経験が詰まっています。アフリカに100回以上足を運んだ土木専門の京大名誉教授が書いた文章は、学問というより、人生の知恵そのもの。現場の空気や人々の生活が目に浮かびます。そして、ふしはらのじこさんの温かな絵が加わることで、難しい内容も不思議とやさしく、親しみを込めて伝わってきます。読むほどに、「解決」とは人と土地への深い理解から生まれるものだと感じました。
土のうの道
たくさんのふしぎ|2026年1月号
「自分たちの道は自分で直す!」。道は私たちにとっては当たり前のようにあるものです。しかし、アフリカでは、学校、病院や市場に行くための大切な道が、雨などによって使えなくなることがよくおこります。そうした問題を解決するため、日本の土木工学の粋を集めて作られた、お金がかからず、人力だけでできる簡単な技術。それが「土のう」を使った道直しなのです。
- 読んであげるなら
ー - 自分で読むなら
小学中学年から



