きのめとことり
こどものとも年中向き|2026年2月号
「もう いいかーい」森のなかから声が聞こえてきます。小さな木の芽たちが、はやく芽を出したくてうずうずしているのです。あるあたたかな日、ひとつの木の芽が待ちきれずに芽を出しました。でも、翌日は雪。若葉に雪が降り積もり、困った木の芽は小鳥に助けを求めます。冬から春へと遷り変る季節の美しさ、そして青々とした森の生命力が感じられる作品です。
- 読んであげるなら
4才から - 自分で読むなら
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こどものとも年中向き|2026年2月号
「もう いいかーい」森のなかから声が聞こえてきます。小さな木の芽たちが、はやく芽を出したくてうずうずしているのです。あるあたたかな日、ひとつの木の芽が待ちきれずに芽を出しました。でも、翌日は雪。若葉に雪が降り積もり、困った木の芽は小鳥に助けを求めます。冬から春へと遷り変る季節の美しさ、そして青々とした森の生命力が感じられる作品です。
木の芽と風と鳥と
ししどめめ
ある朝のことです。まだ目が覚めきらない夢うつつの中で、「もういいかーい」「まあだだよー」と、木の芽と北風とのやりとりが始まりました。続いて、文章が次々と浮かんで来て、半分寝ながらにして、おおよその物語が出来てしまいました。忘れないうちにと、起きてすぐパソコンに向かい、文章を完成させました。こんなふうにして生まれたのがこの物語です。アイデアは前に考えていたものではありましたが、それは不思議な体験でした。
天気のよい日には、よく山を歩きます。春先の山に入ると、冬芽たちが、じっと芽吹きの時を待っているのを感じます。木は自身の香りを使って他の木々とコミュニケーションをとっていたり、地下で根っこ同士情報を交換し合ったりしている、という内容の本を読んだことがあります。この絵本のように、木の芽たちは本当に、春はまだかなって、仲間同士と、風と、或いは鳥たちと、会話をしているのかもしれません。
この絵本をきっかけに、バードウォッチングを始めました。外に出る時には、双眼鏡を首にかけて出掛けます。ある日、近所の団地の庭で、アオゲラという美しいキツツキの仲間の鳥に出会って、びっくりしました。こんな身近な所にキツツキがいるなんて、と。山や公園のバードサンクチュアリでは、季節にもよりますが、シジュウカラやメジロ、ヤマガラ、キビタキ等の水浴びを観察することが出来ます。小鳥たちの観察は、秘密の小部屋をそっと覗き見するような、わくわくとした楽しみがあります。
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