くるまを あらう

ちいさなかがくのとも|2026年2月号

今日は車を洗うよ。近くで見ると、タイヤはぼくの腰くらいまであるし、ヘッドライトは大きな目玉みたいだ。泡で汚れを落として、水で流したら……やった、車がぴかぴかになったよ。さあ、みんなでおでかけしよう! ふだんは目に留めることの少ない車のパーツも、洗車のときは近くでじっくり眺めることができます。細部にひそむ、車の新たな魅力に気づける絵本です。

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    3才から
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作者のことば

くるまをあらわない
斉藤俊行

わたしは普段、「くるまをあらわない」。庭には、乗用車と軽トラックの2台が、野ざらしでとめてある。そのため軽トラックの表面には、うっすらと苔が生え、白いはずの車体は薄汚れた緑色をしている。それに懲りて、乗用車は、洗車しなくて済むようにと、あえて汚れの目立ちにくいシルバーの車体を選び、購入した。それくらい、わたしは普段「くるまをあらわない」。

車をとめている庭には古い井戸があり、良質な水が尽きることなく自噴している。その使い放題の水のおかげで、わたしの二人の息子たちは、庭の砂場でよく遊んだ。くねくねとした長い水路を作り、その川上に砂のダムを作り、たっぷりと水を貯めると、少しずつ穴を開けてダムを決壊させ、さらに水を加えながら、流れていく水を、崩れていくダムや川を、歓声を上げながら眺め、楽しむのだ。

ある時、「みてみて」と子どもたちに呼ばれ庭に出ると、砂場ではなく、車のまわりが水浸しだった。どうやら、汚れた車を見かねて、普段、砂遊びに使う井戸水を、洗車のために使い始めたようだった。子どもたちは、雑巾を持った手で、軽トラックの苔が落ちた部分を指差しながら、「こんなにきれいになったよ」と、ずいぶん得意げな様子だ。感心した私は思わず口にした。「お父さんもいっしょに車をあらう、ぴかぴかにする!」。大人と子どもの立場が、絵本とは逆である。

いざ洗ってみると、思っていた以上に車体は大きく感じられ、作業が終わる頃にはすっかりへとへとだった。それでもなんとかすべてを洗い終わり、軽トラックは本来の白さを取り戻した。きれいになった車を前に、3人とも達成感でいっぱいだった。 「くるまをあらわない」ことが幸いし、この絵本が生まれたのである。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
24ページ
サイズ
20×23cm
初版年月日
2026年02月01日
ISBN
テーマ

みんなの感想(1件)

最近、洗車が趣味のパパと必ず一緒に洗いたがる息子にぴったりの絵本でした。最初は水をバシャバシャするのが楽しくて洗車していたのが、タイヤをブラシで洗ってみたり吹きあげたりとお手伝いしてくれるようになりました。「とっても綺麗になったよ。ありがとう。」というとゆうくんのようにとっても嬉しそうです。この本や読んで、車の細かいところまで見られることが子どもにとっては色々な発見になるのだと教えられました!これからも洗車を通して、物を綺麗に大切に使う気持ちを持ってくれたら嬉しいと思います。

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