春をよろこぶ みんなで踊る
世界でくらすクルドの人たち
たくさんのふしぎ|2026年3月号
春分の日、埼玉県ではクルドの人たちが新年を祝うお祭り「ネウロズ」が開かれます。クルド人ってどんな人たちなのでしょう? どんな文化をもっているのでしょう? 日本、イラン、イラク、カナダ、イギリス、ドイツ、世界中にくらすクルドの人たちに会って話を聞いて、ネウロズと美しいクルドのドレスを中心にクルドの文化の魅力を紹介します。
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小学中学年から
春をよろこぶ みんなで踊る
たくさんのふしぎ|2026年3月号
春分の日、埼玉県ではクルドの人たちが新年を祝うお祭り「ネウロズ」が開かれます。クルド人ってどんな人たちなのでしょう? どんな文化をもっているのでしょう? 日本、イラン、イラク、カナダ、イギリス、ドイツ、世界中にくらすクルドの人たちに会って話を聞いて、ネウロズと美しいクルドのドレスを中心にクルドの文化の魅力を紹介します。
わたしが出会ったクルドの人たち
金井真紀
クルドのお祭り「ネウロズ」を初めて見たのは、2018年春のことでした。当時はクルド人の知り合いなんてひとりもいなくて、ドキドキしながら埼玉県の秋ヶ瀬公園に足を踏み入れたのをおぼえています。大人はきれいな服を着て輪になって踊り、子どもたちは走り回っていました。春の光のなかで、みんなとってもうれしそう。ケバブサンドと並んで、手づくりのクルド語辞書が2000円で売られていて、わたしはなんとなく勢いでそれを買ったのでした。
8年経ったけど、あのとき買ったクルド語辞書は使われた形跡が全然ない!わたしのクルド語はまったく上達の兆しを見せません。その代わり、この8年でクルド人の友だちがたくさんできました。
東京にあるクルド料理レストランを訪ねて、そこで出会った先生にクルドの歴史や来日の経緯を聞いたのがはじまりでした。クルド人のふるさとはイラン、イラク、シリア、トルコなどにまたがった地域。迫害を受けて難民や移民としてヨーロッパや北米、オセアニアなどに移り住んだ人も多いと知りました。わたしが驚いたのは、クルド料理がとてもおいしいこと、そしてクルド人のネットワークが世界じゅうに張り巡らされていること。東京や埼玉でクルド料理を食べながら「スウェーデンに住むサッカー好きのクルド人、知ってる?」とか「イラクのクルド人でドレスに詳しい人いるかな?」などと質問すると、そこにいた人が誰かに電話したりメッセージを送ったりして、友だちの友だちを経由して情報がすぐに集まってくるんです。わたしはある時はそのネットワークをちゃっかり利用し、またある時は自分自身で開拓しながら、いろんな土地に暮らすクルド人に会いに行って、この本を描きました。
「クルド人はかわいそうだ」と言う人がいます。「クルド人は強い」と言う人も。もちろんそういう面もあるかもしれません。でもいろんな場所でいろんなクルド人に会ってみて、わたしがしみじみ思うのは「クルド人は、こういう人だ」とひとくくりにはできないってことです。クルド人にも、日本人や中国人やブラジル人にも、いろーんなタイプの人がいます。それをまとめてひとつのイメージをかぶせるなんて乱暴すぎますよね。この本も「クルド人一般」について描かれたものではなく、あくまでわたしが出会ったクルドの友人ひとりひとりの物語です。この本を手に取ってくれたみなさんも、ページをめくりながら、登場人物ひとりひとりと出会ってくれたらうれしいなぁと思っています。
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