保育園の購読で持ち帰り、家族で読みました。先日ちょうど実家の近く・家の近所の土手でつくしを収穫しました!娘の兄(小学三年生)が沢山収穫し、はかまを取りました。その日の夕飯となりました。美味しい美味しいと食べる姿を見て、散歩の楽しさを感じると共に子どもに食べられる植物や楽しみを伝えてくれている祖母や曽祖母に感謝しております。本を読み、再度散歩で探そう!と娘はウキウキしております。
作者のことば
つくしとわたし
広野多珂子
今の住まいに引っ越して初めての春、散歩道でつくしを見つけました。何十年ぶりでしょう。祖父母や父と母に抱かれたような郷愁とともに、子どものころのつくし採りのことが一気に蘇ってきました。
もう70年近くも前のことです。毎年春になると、私は2人の姉と、弟の4人でつくし採りに行きました。時どき大きな川の矢作川まで行くことも。住宅地を抜けて、田んぼの中の細い川の土手をずうっと歩いて、松の木に大きな洞のある神社の前を通って。農家から突然聞こえてくる牛の鳴き声に驚いたり、とぐろを巻く蛇に出くわしたり。そんな、長い道のりをキャラメルや飴をなめながら歩きました。やっと着いた矢作川には、つくしがいっぱい! あっちにも! こっちにも!
戦後の、食糧のまだ乏しい時代でした。つくしはいつも夕食の一品になりました。油で炒めて醤油で味をつけただけの調理でしたが、つくしは少し苦かったけど、おいしかった!
改めてつくしを探しながら歩くと、ありました! ありました! 川の土手、あぜ道、農道の入り口、住宅地を囲む用水路の脇に。
それからのつくしを探しながらの散歩は発見の毎日でした。一番驚いたのは、つくしの頭は六角形のタイルのようなものが集まってできていること。しかも、横長の六角形のものが多い。私は思いました。つくしの凛とした美しさと素朴なかわいらしさは、この整然と並んだ頭の六角形からくるものではないかと。
つくしの絵本を描きたくなりました。子どもたちがほんとうにつくしに触れているような気持ちになる絵本を。そのためには、つくしの頭の六角形をしっかりと描かなければなりません。気力と体力との闘いでした。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 24ページ
- サイズ
- 20×23cm
- 初版年月日
- 2026年03月01日
- シリーズ
- ちいさなかがくのとも
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
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