福音館書店

ある星の汽車

絶滅動物は地球という同じ星にすむ隣人たち

【絶滅してしまった動物たちを描いた創作絵本】広い大地を走る汽車。汽車には、ドードーの紳士、卵を大事に抱えたオオウミガラスの夫婦、リョコウバトの団体客など、たくさんの乗客が乗っています。その中に、お父さんと旅をする男の子がひとり。男の子は車内をまわって、動物たちと会話をしたり、つぶやきを聞いたりします。しばらくすると、汽車が駅に止まり、ドードーの紳士が下車していきます。その後も駅に着くたびに、乗客がひとりずつ降りていき、徐々に車内は寂しくなっていきます。

  • 読んであげるなら
    5・6才から
  • 自分で読むなら
    小学低学年から
¥1,980(税込)
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基本情報

カテゴリ
絵本
ページ数
48ページ
サイズ
27×19cm
初版年月日
2025年10月05日
シリーズ
日本傑作絵本
ISBN
978-4-8340-8874-8
テーマ

みんなの感想(17件)

今の危機的な状況を優しく美しい文と絵で見事に表現されていました。ホッキョクグマのつぶやきがどうかそうならないようにと願いながら本を閉じました。また大切にしたい読み続けていってほしい本が1冊増えました。しみじみ良い本です。福音館書店さんありがとう。

本屋さんのオススメコーナーで発見し、中をチラッと覗いたら素晴らしい絵と、深いストーリーに惚れ込んで購入しました。小学生のボランティアで早速読みました。読むたびに、ジーンときています。たくさんの方に読んでほしい。読みつがれてほしい。そんな絵本でした。

数年前、「月の見ていたこと」「月の明るい真夜中に」をSNSで偶然知り、購入しました。それ以来、森洋子さんの新作(ほとんど福音館)は豆に買い求めてきました。そして本作、きれいな月明りに照らされながら彼らの心情を思いました。 私たち人間も、いずれどこかで降りることになるのかと思う。ホッキョクグマの言葉はとても重く聞こえた。私でもわかる氷がどんどんなくなる現実、ささやかな希望を乗せて汽車は走る。 森洋子さんを初めて知ってから、絵が素晴らしくて、描き出される世界に懐かしくて温かくてピリッとした世界、森さんの次の世界も楽しみにしています。

なんかふつうにきっしゃにのってたどうぶつが、ぜつめつしておりていくのがさびしかった。いろんなこせいのどうぶつがれっしゃにのっていて、おもしろかった。

オオウミガラスの夫婦が卵を大切そうに抱えて駅に降り立つシーンが特に刺さりました。

書店で子どもと本を選んでいるうちに、美しい装丁に惹かれて大人である自分が欲しくて購入しました。どのようなお話か知らずじっくり読んでいると、降りていく動物たちはもしかして…?と気がつき、帰ってきた種の子どもには希望を感じました。ほかの動物たちも、人間も、これからの未来も汽車から降りることなく長い旅路となれるように行動していかねばならないと感じました。

書店で偶然手に取りました。装丁、絵の緻密さと柔らかさが美しく目を引きます。読み進めると、切ないながらに考えさせられる内容に、涙が出そうになりました。とても良い本です。娘と、大事な友人の娘さんの2人へのプレゼントに2冊購入しました。

新聞で鉛筆画だと絶賛してました。余りそんな批評では購入しないのですが 宮沢賢治の銀河鉄道を彷彿させるイメージがあり購入しました。作家の森洋子さんは お恥ずかしがら 存じませんでしたが 実際手にとると 企画がよかったです。それも自然体で男の子を主人公にしながら さりげない、おしつけない内容でした。親子でお話されるきっかけにも寄与するのではないでしょうか? 孫が帰省したら 是非 一緒に読んでお話をしたくなりました。

とても切ない内容ですが、希望も持てる本です。まず1人でじっくり読んでから9才の息子と読みました。子どもが読むには少し難しい内容かなと思いながら読み始めました。乗客の動物たちを見ながら、これは何かな?など話しながら読みました。乗客が1人1人降りていくところで、知っている種名を1つ見つけて、「あ、これ絶滅した生き物なんだ。」とはっしたようにつぶやきました。少しずつ説明しながらの読み聞かせですが、色々なことを考えるきっかけになってくれるといいなと思います。私自身も知らかなった生き物もいたので、どのような経緯で絶滅したのかなど調べてみました。アルバトロスの保護活動についても知るきっかけにもなりますね。すてきな本をありがとうございます。

書店で見かけ、美しい絵と装丁に惹かれて手に取り、少し読んですぐに購入を決めました。絵、物語、装丁、どれをとっても素晴らしいです。生き物たちの事情についてはあとがきで説明があるので、意図をつかめないまま読み終えた子どもにも伝わるところがいいと思います。大人含め、ある程度の年齢からなら途中で察するでしょう。切ないけれど希望もある、押し付けがましくないけれど考えさせられる、多くの人に読んでもらいたい絵本です。

久しぶりに神保町を歩く日がありました。カフェ併設の本屋さんに入り、ゆっくりと本を手にとって見ておりましたところ、一冊の本と出会いました。息子が小さかった頃“電車の本”が好きで、この本も汽車のお話かと思ったら……。読んでいて切なくて涙が出てきました。それぞれの命、大切にしていかないと思った次第です。

親も子も孫も、三世代で読みあってほしい。すばらしい本だ。ホッキョクグマのつぶやきにドキッとし…、アルバトロスのこどもがのりこんでくること…。そしてもし、この汽車に乗り合わせた親子がどこで降りるのかな、と口にする子どもがいたら親はなんと答えればいいのだろうか。

鉛筆画の美しさに見惚れます。絶滅に向かうこの星の生き物たちが乗る汽車の車内の物語で、人類も同じ生き物、仲間という事を改めて思わせられます。みんなどこかで乗車して、どこかで降りていく。人生は有限ですが、私は私の物語として、考えました。1948年に汽車に乗った時、両親が待っていてくれました。そして、後から次々と兄弟が乗り込んできました。やがて父が降り、母が降りて,家族は少なくなりましたが、私の子どもが家族を持ち、次々と汽車に乗り込む子たちもいます。私は近く汽車を降りて行くでしょうが、新しく生き物が乗り込む未来もあると考えれば、喜びがあり、感謝で満たされます。

美しくも切ない絵本でした。でも、これからわたしたちがやるべきことを教えてくれる希望の絵本でもありました。まず、森洋子さんの鉛筆画の美しさに圧倒されます。華やかな色が使われてないのが、よりこの内容を際立たせています。汽車には父親と旅する男の子の他にドードーやオオウミガラスやリョコウバトなどたくさんの乗客が乗っています。汽車が止まるたび降りていく乗客たち。 同じ地球に生きるものとして、わたしたちにできること、しなくてはならないことを考えるきっかけになる素晴らしい絵本でした。装丁も素晴らしかったです。

たいせつなことが静かに思慮深く描かれています。汽車の乗客の眼に惹かれました。“希望”が温かく心の灯となりました。

表紙の素敵な紳士の様子から、大人のファンタジーのようなお話かなと想像して読み進めました。ドードー紳士の向かいに座っているのはロンサム・ジョージでしょうか。その意味を察した時、何ともいえない悲しさが押し寄せて来ました。ページをめくるごとに確信に変わり、ついに車掌さんがやって来ます。環境に適応出来ず姿を消した仲間もいますが、人間の愚かさのせいで、下車ぜざるを得なかった仲間の何と多いことでしょう。人間として申し訳なさでいっぱいになります。この列車になるべくたくさんの仲間たちが乗り合わせ、未来永劫共に生きられたらと願わずにいられません。もう二度と会うことが叶わないたくさんの乗客にありがとうと伝えたいです。とても心に残る宝物のような絵本をありがとうございました。

本当に素晴らしい本に出会いました。まず、装丁の美しさに惹かれます。福音館書店ならではのカバーのない造本で、背表紙の色合いやタイトルの箔押しも重厚感があり、とても魅力的です。そして表紙に描かれた鳥。その意味には最初はまだ気づきません。ページをめくると、色鮮やかに着飾った動物たちに目を奪われます。見開きいっぱいに描かれた車内の光景が本当に輝いていて、「この動物たちは何者なのだろう?」と引き込まれていきます。会話のひとつひとつや、きらきらした瞳、どこか切なげな表情が印象的です。そして、あるページで彼らの「正体」に気づいた瞬間、まるで雷に打たれたような衝撃を受けました。車掌に到着を告げられた鳥の瞳が、今も忘れられません。1681と記された駅で降りた鳥が、少年に「わたしの名前はモーリシャスドードーといいます」と告げたとき、動物たちの会話や装飾が一気につながり、胸に熱いものがこみ上げました。去っていく彼らの目の表情はどれも切なく胸を打ちます。やがて多くの動物がそれぞれの駅で降りていったあと、2016と記された駅から新しく一羽の鳥が乗ってきます。その意味を理解したとき、ついに涙がこらえられませんでした。去っていくばかりだと思っていた汽車に新たな命が加わる。その瞬間の希望に満ちた空気。少年が「いっしょにいけるんだね」と鳥の子どもを迎え入れ、まわりの動物たちの表情がやわらかく変わったシーンは本当に心に残ります。 素晴らしい絵本との出会いをありがとうございました!!

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