ねぼすけくまさん

こどものとも年少版|2026年4月号

山のてっぺんで寝ていたねぼすけくまさん。あんまり寝ぞうがわるいので、ごろりと坂を転がった! ねぼけたままでうさぎの家族やからすたちとやりとりしながら進むくまさんの姿を、ユーモラスに描きます。リズミカルな文章に導かれて一直線にうれしい結末にたどり着くゆかいなお話を、元気で色鮮やかな絵で描き出した絵本です。

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作者のことば

ねぼすけ息子
こさかまさみ

自慢ではありませんが、「眠り」とは、うまく付き合っていると思います。いつでもどこでもすぐ眠れ、途中で起きることもほとんどありません。寝起きもばっちり、すぐに活動可能です。

そんな私でしたが、我が子の「眠り」に関しては、多くの先輩方が経験されているように、本当に振り回され悩まされました。

「眠り」は容赦なく息子を襲います。「お願い、今は寝ないで」そんな願いもむなしく、ちょっと目を離し振り返ると、息子はもう寝ています。せっかくお出かけの支度ができたのに、せっかくスーパーの駐輪場に自転車を停められたのに、今トイレに連れて行こうと思っていたのに……。今になって思えば、寝ていても必要とあれば無理やり起こしてしまえばよかっただけなのですが、新米かあさんの私には、そんな手腕は備わっていませんでした。

一方、「もう少し寝ていてほしい」時には、「眠り」は無情にもあっさり去ってしまいます。息子は起き抜けに、かなりグズるタイプだったので、ほうっておくこともできず、その時やっていること全て中断です。

ある日、たまたまテレビで女の子が楽しそうにアニメ映画の主題歌を歌っていました。するとお昼寝していた息子が、突然、無言でむくりと起き上がるやいなやテレビの前に仁王立ち、リズムに合わせ手拍子をして体を揺らし始めたのです。あの起き抜けに弱い息子がです! 楽しいことや好きなものは、あっさりと「眠り」を打ち負かすのだなと、妙に感心しました。

息子の突然の寝落ちと寝起きの悪さは、思春期の今も健在です。しかし、今や「眠り」と闘うのは、私ではなく彼自身。うまく付き合える日が来ることを、母は願ってやみません。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
24ページ
サイズ
21×20cm
初版年月日
2026年04月01日
ISBN
テーマ

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