作者のことば
指先にも自然の模様
齋藤槙
みなさんはこれまで、しもんを気にしたことはありましたか?
わたしは子ども時代からずっと、指先にあるぐるぐる模様が気になっていました。木の年輪のようなその模様は、どの指もちょっとずつちがっていて見飽きないものです。
「しもん」というこのテーマは、じつは別の絵本づくりの打ち合わせの中で生まれました。「打ち合わせ」と呼んでいる絵本づくりのための会議のため準備をした企画書(というほどでもないメモ書きのようなもの)には、こんなことを記していました。
“いつも見逃していたこのひとつひとつの美しさ、おもしろさに気づくことができたときに、「わたしは 世界に 愛されている」「わたしは 世界を 愛している」という感覚になるのかな。”
メモ書きの上には、しもん、チョウ、花、石、葉っぱのイラストが添えてあります。
これを見た編集者さんが「もしかして、しもんだけでも一冊の絵本ができるのではないでしょうか⁉︎ しもんの科学絵本ってこれまで無かったと思います!」とやや興奮気味に提案してくださいました。そんなきっかけでスタートしたこの絵本。目指したいところは、「じぶん」と「せかい」のあたたかい関係性を伝えることだったように思います。
指先にある細かい模様が、じぶんが世界に1人だけの存在である、ということを証明してくれる。それは、とても素敵でおもしろいことです。この絵本を読んだみなさんが「じぶんって特別な存在なんだ!」と実感してもらえたらうれしいです。
絵本を読んだあとには、ご自身のしもんをよーく観察してみてくださいね。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 28ページ
- サイズ
- 25×23cm
- 初版年月日
- 2026年04月01日
- シリーズ
- かがくのとも
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
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