なにを つくっているのかな?
こどものとも年少版|2026年5月号
ここは、まごころ商店街。いろんなお店からいい匂いがしてきます。「ジュジュー パチパチ パタパタパタ なにを つくっているのかな?」ページをめくると、つやつやの焼き鳥が並ぶ焼き鳥屋さんでした。他にもケーキ屋さんやケバブ屋さんなど、おいしそうな食べ物のお店が登場します。商店街で売られている食べ物と、そのお店で働く人を魅力的に描いた絵本。
- 読んであげるなら
2才から - 自分で読むなら
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こどものとも年少版|2026年5月号
ここは、まごころ商店街。いろんなお店からいい匂いがしてきます。「ジュジュー パチパチ パタパタパタ なにを つくっているのかな?」ページをめくると、つやつやの焼き鳥が並ぶ焼き鳥屋さんでした。他にもケーキ屋さんやケバブ屋さんなど、おいしそうな食べ物のお店が登場します。商店街で売られている食べ物と、そのお店で働く人を魅力的に描いた絵本。
コロッケのむこう
花山かずみ
小さい頃、祖母の家から歩いてすぐの肉屋さんによくお使いに行きました。
買うのはたいていコロッケ。ショーケースの隙間から奥をのぞいているのが好きでした。いつもおじさんはステンレスの作業台で大きな塊肉を切っていて、揚げ物担当のおばさんが大きな冷蔵庫からパン粉のついたコロッケを取り出し、油の中に入れるとジョワワーという音とふわっとひろがるラードの香ばしい匂い。箸を動かしつつ私にちょっと話しかけてくれて、やがてきつね色に揚がったコロッケが引き上げられる。それを手際よく包んで輪ゴムでとめて渡してくれる。あたたかい包みから漏れてくるコロッケの匂いに鼻をくっつけながら帰る。そのサックサクのコロッケの美味しかったこと。たまにおじさんが揚げてくれるときは、少し「何かがちがうコロッケ」に感じたのはなんだったのでしょう。
今回の絵本は取材が大切! と、品川近くの戸越銀座に築地に秋葉原などなどをまわりました。
「どれが人気ですか?」「お好みたい焼きですねー、二番目があずきです」(たい焼き屋さん)
「これください」「家で食べるのならこっちのパックがお得ですよ」(玉子焼き屋さん)
「たくさん作っても売り切れちゃうこともあるのよ、お客さんに申し訳なくて」(肉屋さん)
「美味しかったです」「また食べにきてね、365日休みないから。貧乏ひまなしよ、ハハハ」(そんなふうには見えないケバブ屋さん)
そういう何気ないやりとりも食べるときの美味しさの一部分になっている気がします。ページを捲りながら、作っているいろいろな音や匂い、登場するお店屋さんとの会話も想像しつつ、味わってもらえると嬉しいです。
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