アオバズクの食卓

たくさんのふしぎ|2026年5月号

アオバズクという鳥を知っていますか。毎年、春になると日本にやってくるフクロウのなかまです。作者は、木々の下に落ちている彼らの食べ残しをコツコツと拾って分析していくうちに、思いもよらない発見にたどり着きます。アオバズクは、まるでシェフのような鳥だったのです…! 身近な自然を舞台に、「研究すること」のよろこびを伝える作品です。

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    小学中学年から
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作者のことば

だれでも研究者になれる
みぞたひろみ

子どものころから生き物が大好きで、いろいろなものを家に連れて帰っては飼ってきました。そんな私が偶然が重なりはじめることになった鳥の調査ですが、今では鳥に魅せられ、ライフワークのような形で生活の一部になっています。

動物病院の先生にアオバズクがいることを教えてもらったことから、落ちていた昆虫の残骸(残し餌)を集め、餌の内容を調べはじめました。なかなか分からなかった種が判明したときには、パズルの最後のピースがはまったときのように幸せな気持ちになりました。少しずついろいろなものが見えてくる残し餌の回収は、ワクワクドキドキの連続でした。

実は、すでに調べられていると思っていても、世の中に知られていないことは多く、身近なところに新しい発見や、研究の種がたくさんころがっています。人と自然の博物館の大谷剛先生によると、たとえば、昆虫の1個体追跡を続けると、必ず新しい発見があると言っておられました。私のように研究を職業としていないものでも、自分の知らない世界を楽しみながらつきつめていくことで、新しい発見がありました。みなさんもふしぎなことを見つけたら、ぜひ研究にチャレンジしてみてほしいです。

研究の際は、きちっとデータをとることが大事です。もし、思い通りのデータが出なくても、なぜその結果が出たのかを考えると、その中にはまた新たな研究の種が見つかるかもしれません。「データは?をつかない」……私が常々大切にしていることです。

また、調べたことを形にし、発表することも大切です。形にしないと、どれほど素晴らしい発見も、誰もわかってくれませんからね。私は調査結果を、アマチュアの調査結果・活動内容の発表の場などでお話しさせていただき、その際に研究員の先生方からの助言をいただくことができました。みなさんもなにか発見したら、ぜひだれかに話したり、発表したりしてみてください。研究で失敗したことも大切な発表材料になります。きっと新たな世界が見えてくることでしょう。

今回の研究にあたっては、人と自然の博物館の大谷剛先生や、布野隆之先生には大変お世話になりました。困ったときには必ず誰かが手を差し伸べてくれました。あきらめずに続けることで、素敵な出会いに恵まれ、こうして絵本を刊行することができました。ありがとうございました。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
40ページ
サイズ
25×20cm
初版年月日
2026年05月01日
ISBN
テーマ

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