作者のことば
魚の口は面白い
大片 忠明
私は百科事典や図鑑の挿絵を描く仕事を長年やってきました。その中で最も多く描いたのが魚の絵です。 仕事で依頼されて描く魚の絵のほとんどは横から見た絵でした。多くの人にとって、それが一番、魚の全体像が解り易いからでしょう。
魚の生活スタイルはとても変化に富んでいます。そして、その体の形は、生活スタイルにあったものになっています。例えば、速く泳いで獲物を捕らえるマグロは、泳ぐときに水の抵抗が最小限になるような流線型の体を持っていますし、海の底で獲物を待ち伏せするヒラメは水流を受け流して一か所にとどまりやすいような平たい体を持っています。
さらには、体の全体の形がそうであるように、体の一部である口の形も、それぞれの生活スタイルにあったものになっています。今回はその面白さを伝えたくて、いろんな魚の口の特徴が伝わるものを描いてみたくなりました。そして、口を開けた魚が正面から迫ってくるような様子を見せられたら子どもたちが面白がってくれるぞ! と考えました。
ただ、いざ描こうとすると、魚が口を開けた様子を正面からとらえているような資料は、ほとんど見つからず、なかなか大変でした。何度も水族館に通ったり、買える魚は買って口を開けてみたりして描き上げました。 そのようにして出来上がったのが今回の『さかなの くち』です。皆さんに「へぇー、この魚の口って、こうなってるんだ!」と思って頂けたら幸いです。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 28ページ
- サイズ
- 25×23cm
- 初版年月日
- 2026年07月01日
- シリーズ
- かがくのとも
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
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