福音館書店

ブルブルさん かわへいく

こどものとも年少版|2026年8月号

ブルブルさんが相棒の猫のドミニックといっしょに、いつもの赤い自動車に乗って川へ魚つりに出かけます。自然豊かな田園地帯を走っていると、キツネに追いかけられた野うさぎが車にとび乗ってきたり、羊のむれに出くわしたり……。おそるおそる分け入った木々のトンネルの先には、川への近道がつながっていました。シリーズ3作目となる乗り物絵本です。

  • 読んであげるなら
    2才から
  • 自分で読むなら
    ー
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作者のことば

野うさぎが飛び出した
平山暉彦

「ブルブルさんのあかいじどうしゃ」シリーズも3作目です。ねこのドミニックも成長して、いまや二足歩行ができて、ブルブルさんの心強い相棒になりました。

この夏ふたりは涼を求めて渓流で釣りを計画、お出かけの車はいつもの1930年代製の英国のMG・ミジェット、840ccのエンジンは20馬力が出ます。最高時速は60マイル(約97km)ですが、ブルブルさんが乗っているのは1馬力高い、当時のレース仕様です。フロントスクリーンはガラスではなく、レース中の飛び石を防ぐため金網張りで可動式。立てると見通しが悪いので、ブルブルさんたちは倒して走ります。そのため埃よけのゴーグルが手放せません。ドミニックはこのスタイルが気に入っているようです。こんな車ですから、流れの速い、また混雑した道路は避けて、マイペースで走れるカントリーロードが大好きなのです。

時には予期せぬ出会いもあります。今回はキツネに追われた野うさぎが飛び出し、予定のコースを変えてしまいました。野うさぎの天敵はキツネのほか、タヌキ、ワシやタカなどたくさんいます。でも逃げ足は速く、発達した後ろ足を使ってジグザグに飛び跳ね、時速50~70km近くで走るそうです。ふだんは草原の茂みや林の中のくぼみにひそみ、単独行動で草や木の芽、樹皮などを食べて生息しています。

英語圏で「野うさぎを飛び出させる/start a hare」という表現があります。議論を脱線させる、余計な問題を起こすという、いささか迷惑な意味に使われるようですが、ブルブルさんたちにとっては、この脱線はよい結果になりました。釣ったイワナでおおいにバーベキューを楽しむことができました。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
24ページ
サイズ
21×20cm
初版年月日
2026年08月01日
ISBN
ー
テーマ
ー

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