福音館書店

焼きそばパンはヘン? 小麦のへんしん

たくさんのふしぎ|2026年8月号

焼きそばパンがふしぎだと感じたことはありませんか? 焼きそばは主食、パンも主食。主食とおかずの組み合わせではなく、主食と主食が合体している! しかも原材料はどちらも小麦なのです。焼きそばパンの謎を探っていくと、粒として食べるのは困難で粉にして使うため、様々に形に変身しやすいという小麦の大きな特徴が見えてきました。

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作者のことば

小麦粉がいっぱい
森枝卓士

トウモロコシ、小麦、米。

世界三大穀物というのだそうです。生産量もその順番ですが、トウモロコシは家畜のエサやバイオエタノールという燃料にされたりもするので、食糧としては小麦が一番です。水がたっぷりと必要な米に対して、乾燥に強いこともあって、小麦が世界の広い地域で作られ、食べられているということです。

一昨年、『はじめちょろちょろ 中ぱっぱ』と題して、米の炊き方から米の話の本を「たくさんのふしぎ」で作りました。

今度は小麦で……と考えていて気になったのは、やはり、様々な形に姿を変えて食べられているということでした。粉食ゆえだと思いますが、それにしても、いろいろと……あ、焼きそばパン、カレーパン、コロッケパン、どれも小麦粉がいっぱいだ。そこからお話を始めようと思いついたのでした。

正直に言いますと、ちょっとジャンクな食べものだな、と思わないでもありませんでした。でも、その「ふしぎ」を考えていくと、少し納得したりも。それだけ、小麦が様々な用途で活躍するということの証明かもしれません。

ところで、日本にいたら、ほとんどのところで、米、つまり稲が育つ水田は身近であったり、目にすることも多かったのではないでしょうか。でも、小麦はそれほどでもないかもしれない。

ならば、どうせなら、種を植えて育て、収穫してという流れ、あるいはそれが粉になってというところまで、ちゃんと見たい、見せたいと思いました。

探したら、社会福祉法人グリーンという団体が、横浜市で障碍者の皆さんと一緒に、小麦を育てていることを知りました。その名も青葉区と言うとおり、緑豊かな一帯で、様々な野菜や小麦を育てたり、収穫したものなどを販売したりしているのでした。

利用者とスタッフ、そして支援者が一緒になって、働いているところに通って、種まき、麦踏み、収穫などを見せてもらいました。

さらに、その収穫した小麦を地元の飲食店などで使って、食べものにして……という活動をしている、横浜あおば小麦プロジェクトの奥山さんに出会い、収穫のあとも見せてもらったのでした。その小麦を使っている、パン屋さんや麺屋さんも紹介してもらって。

そうして、全体を見渡し、この本ができました。世界中で一番食べられている穀物、小麦のことが少しは分かったかなあ。わたしも、みなさんも。いろいろ食べて考えよう。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
40ページ
サイズ
25×20cm
初版年月日
2026年08月01日
ISBN
テーマ

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