やまのてせんが はしる
かがくのとも|2026年9月号
東京の街をぐるぐる走る緑色の電車、山手線の1周を描いた絵本です。大崎駅を発車し、渋谷、新宿、池袋、上野、東京、品川といった数々のターミナル駅を経由して、再び大崎駅に戻ってくるまでの約1時間の旅のなかで、山手線はたくさんのお客さんを運び、たくさんの電車と出会います。在来線や私鉄、特急、新幹線など、子どもたちに人気の電車が次々に登場します!
- 読んであげるなら
5・6才から - 自分で読むなら
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かがくのとも|2026年9月号
東京の街をぐるぐる走る緑色の電車、山手線の1周を描いた絵本です。大崎駅を発車し、渋谷、新宿、池袋、上野、東京、品川といった数々のターミナル駅を経由して、再び大崎駅に戻ってくるまでの約1時間の旅のなかで、山手線はたくさんのお客さんを運び、たくさんの電車と出会います。在来線や私鉄、特急、新幹線など、子どもたちに人気の電車が次々に登場します!
街と電車
ケッソクヒデキ
やまのてせんの絵本を描くにあたり、最初思ったのはやまのてせんの絵本としての面白さがあるのは大前提として、その一方でそれだけではない何かを付け加えられないかという思いがありました。
電車には子供が興味を示すことも多いと聞きますが、この絵本を読むことによって電車だけでなく、それ以外の知識を培ったり、電車以外のものにも興味を持つようになってほしいという思いがあったからです。
そんなところから、ただ山手線を描くのではなく、東京という街と共に山手線を描きたいという思いに至りました。 私自身も普段から山手線は乗る頻度が高く、よく知っているつもりでしたが、色々と調べていくうちに、意外な一面を発見したりすることも多くあり、東京という街の新しい一面を垣間見ることがありました。山手線沿線は東京の一端であり、そのすべてではありませんが、そこから見えてくる街の発展や、周辺に住む人たちや駅との関係性など、街の中の電車という一面がよく見えてきます。
東京という街は良くも悪くも変化が多い街です。実際にこの絵本の制作期間中にも現場はどんどん変わっていき、こちらのスピードが追いつかず困り果ててしまうこともありました。この絵本が出た頃には東京という街はすでに変化していて、違うものになっているかもしれません。
しかし、その東京という街の本質は変わらず、存在し続けていて、その中で山手線も街のインフラとして変化しながらも本質は変わらず東京の街を走っているのだと思います。その様相を描くことで電車は電車だけでは存在できなくて、街や人といっしょに存在するものだということを知ってもらえるような絵本になるといいなと思っています。
そしてこの絵本を読んだ後には山手線に乗って実際の風景と見比べたり、絵本には出てこない所で面白い場所を発見したりと、ただ通りすぎる風景ではなく、そこに新たな興味を見出してもらえたりすると嬉しいです。
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