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978-4-8340--*

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『トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く』 
 複製原画展&著者トークイベント



6月の新刊『トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く』は、トルコという国のこと、そこに住むイスラームの人々のことを日本の子どもたちに伝えたいとの思いから刊行いたしました。イスラーム教徒は、現在、世界中に19億人いると言われ、日本においても多くのイスラーム教徒が暮らしていますが、わたしたちは、イスラームの国々、イスラーム教について、あまり知らないのではないでしょうか? イスラーム教徒の「5つの義務」のひとつである、サウジアラビアの聖地メッカへの巡礼。著者の新藤悦子さんがトルコで出会ったゼーラおばあさんの巡礼の旅を通して、イスラームの文化と人々の暮らしを子どもたちにわかりやすく伝えます。

今回、本作の刊行を記念して、複製原画展と、著者の新藤悦子さんをお招きしてトークイベントを、日本最大のモスクである「東京ジャーミィ」のとなり、ユヌス・エムレ インスティトゥート東京にて開催します。子どもと大人がいっしょにトルコの文化を知り、楽しむことができるイベントです。
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イベントについて

■複製原画展
現代美術作家の牡丹靖佳さんが手がけた『トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く』の美しい挿絵の複製画と、トルコ現地の取材写真などを一堂に展示します。トルコの暮らしやメッカへの旅を体感できる展示会です。
会場ユヌス・エムレインスティトゥートには、トルコ料理を味わうことのできるカフェや、トルコのお菓子やアイテムを売るショップがあります。となりの東京ジャーミィで本物のイスラーム文化にふれることもできます。
小さなトルコ旅行にでかけるように、トルコ文化に親しんでいただく機会になれば幸いです。
会  期:2023年7月22日(土)~8月27日(日)
     11時~18時(金曜日は休み)
​会  場:ユヌス・エムレ・インスティトゥート東京(東京ジャーミイとなり)
     2階 展示スペース
     〒151-0065 東京都渋谷区大山町1-19トルコ文化センター2階


■新藤悦子さんトークイベント(聞き手 たくさんのふしぎ編集部)
ヨーロッパとアジアにまたがるトルコは豊かな文化をもつ国です。トルコの子どもはどんな夏休みをすごすの? トルコの人はどんなくらしをしているの? 30年以上にわたって取材し親しんできたトルコの文化について、新藤悦子さんが子どもたちにむけてお話くださいます。
日  時:2023年7月30日(日)
     14時00分~14時45分  講演 14時45分~15時 質疑応答  
     15時~15時半 サイン会(13時半開場)

会  場:ユヌス・エムレ インスティトゥート東京(東京ジャーミイとなり)
     地下 エルトゥールル講堂
     〒151-0065 東京都渋谷区大山町1-19トルコ文化センター地下
定  員:子ども(小学生以上)と同伴の大人 100名 (無料) ※応募者多数の場合は、抽選

お申込み締め切り:7月14日(金)AM
※抽選により当選された方には7月19日(水)までにメールをお送りします。

 

>応募はこちらからどうぞ<


■絵本に登場するトルコ料理が、特別メニューになって登場!
トークイベントの日限定で、ユヌス・エムレ内カフェでは、絵本に登場する以下の料理をご提供する予定です。
トルコの朝の定番卵料理「メネメン」
トルコの水餃子「マントゥ」

作品について


■作品について
作者の新藤さんは、しばしば友人の住むトルコを訪れます。そして、トルコではヤヌック村に行き、ゼーラおばあさんをたずね、庭でお茶をご馳走になりながら、イスラームの人々の暮らしについて、いろいろ教えてもらいます。そのゼーラおばあさんが、サウジアラビアにあるイスラーム教の聖地メッカへ巡礼に行ったというのです。さて、新藤さんは、おばあさんからどんな話を聞くことができたのでしょうか。(月刊誌「たくさんのふしぎ」2007年10月号として刊行されていた本作を、ハードカバー版として刊行いたしました。)

本作品の売上の一部は、トルコ南東部で発生した大地震への支援として、駐日トルコ大使館に寄付をいたします。

■著者紹介
新藤悦子 1961年愛知県豊橋市生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業。トルコなど中近東に関する著作に、『羊飼いの口笛が聴こえる』(朝日新聞社)『チャドルの下から見たホメイニの国』(新潮社)『トルコ風の旅』(東京書籍)などがある。児童書作家としても活躍、『いのちの木のあるところ』『さばくのジン』(「こどものとも」2017年3月号/以上福音館書店)『青いチューリップ』(日本児童文学者協会新人賞受賞/講談社)『アリババの猫がきいている』(ポプラ社)など多数。「たくさんのふしぎ」ではほかに、『ギョレメ村でじゅうたんを織る』(1993年9月号)がある。

牡丹靖佳 1971年大阪生まれ。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ(ニューヨーク)卒業。現代美術作家。絵画を中心に国内外で作品を発表するとともに、絵本や本の挿絵、装画を手がける。おもな作品に『たまのりひめ』(「こどものとも年少版」2006年10月号)『おうさまのおひっこし』『どろぼうのどろぼん』(作:斉藤 倫)『ルソンバンの大奇術』(以上、福音館書店)、『ようこそロイドホテルへ』(作:野坂 悦子/玉川大学出版部)、『めいわくなボール』(偕成社)、『たびする木馬』(アリス館)などがある。

著者・新藤悦子さんからのメッセージ

寄り添う気持ちを届けたい (トルコ大地震、復興を願って)

2023年2月6日、トルコ・シリアで大地震が起こりました。
震源地はトルコ南東部、マグニチュード7.8の巨大地震です。被災した地域は広範囲で、国境を越えてシリアの北部にまでまたがり、両国の死者数は計56,000人以上(3月20日現在)にもなりました。
 多くの死者のかたわらに、家族を失ったさらに多くの人がいます。家族との時間をなにより大切にする人たちの悲しみは、どれほどでしょうか。家族と暮らした住まいが一瞬にして崩れてしまった痛みは、どれほどでしょうか。
 復興が進んでも、心にぽっかりと空いた大きな穴は、埋められないかもしれません。それでも、被災地の人たちが明日を生きていく応援をしたい。いつも笑顔で迎えてくれた人たちに笑顔が戻るよう、遠い日本からも寄り添う気持ちを届けたい。そして、またトルコを訪ねていっしょにチャイを飲んで、笑いあえる時間を過ごせたらと願っています。

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