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978-4-8340--*

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こどものとも年少版385号

おべんとう

こどものとも年少版 2009年4月号

お弁当箱を用意して、さあて何から入れようか? 一番最初は炊きたてのほかほかごはん。それからあつあつのミートボールにふんわり卵焼き。忘れちゃいけないタコさんウィンナー。ほっこり緑のブロッコリーに丸くて甘いニンジン……。いろんなおかずが次々と詰められて、色鮮やかなお弁当ができあがっていくわくわく感を描いた、楽しくておいしい絵本です。

  • 読んであげるなら

    2才から

  • 自分で読むなら

カテゴリ : 月刊誌
ページ数 : 24ページ
サイズ : 21×20cm
初版年月日 : 2009年04月01日
ISBN : ―
シリーズ こどものとも年少版

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おべんとう、だいすき! 小西英子

おべんとうを作っていると、あったかい気持ちになるのは何故なのでしょう。
いろんな食材をちまちまと揃えて、小さな箱の中に、色とりどりに、見た目も美しくぴっちりと詰め込んでいく……そんなプロセスがままごとみたいで心を浮き立たせてくれるのでしょうか。
私はこの絵本を作るにあたって、ひとつの情景をイメージしていました。明るい台所に立っておべんとうを作っているおかあさんと、その傍らで背伸びをしながらおかあさんの手許をのぞきこんでいるこどもの姿です。炊き立てほかほかのご飯の匂いがたちこめる中、おかあさんが卵を溶いて手早く巻いていくと、あっという間においしそうな卵焼きができあがる。ウインナーに切り目を入れてフライパンで炒めて、にんじんの皮をむいて……、おかあさんが材料にちょっと手を加えただけでおいしいおかずが次々とできあがっていくのは、まるで魔法のようです。そんな様子を夢中になって見つめるこどもの視線でこの絵本を描きたいと思いました。
おべんとう箱の中は、こどもの大好きなものがひとつずつ入っていく度にどんどんおいしそうになっていって、見ているこどもの気持ちもわくわくと高まっていきます。そんなこどもの期待感をこの絵本に込めたいと思いました。
おべんとうを作ってもらう時、こどもの表情は幸せに満ちているのではないでしょうか。だから作ったおかあさんの気持ちも、ふんわりとした卵焼きみたいにあたたかくふくらむのだと思います。
おべんとうって、作る人と食べる人の心をつないでくれるんですね。

とじる

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