日々の絵本と読みもの

初心者もベテランも、ガーデニングを楽しみたい方へ、造園家による園芸入門

『みんなの園芸店 -春夏秋冬を楽しむ庭づくり』

肌寒い中にも、梅の花の香りや、ロウバイの色合いに春の気配を感じるこのごろ、花咲く春や新緑の季節に向けて、植物を育ててみたくなる季節ですよね。実は、私は植物を育てるのが苦手で、近所のきれいな庭を見ては「うらやましいなぁ」と指をくわえて見ていたのですが「この春こそはやってみたい!」と、心ときめいたのが園芸書『みんなの園芸店』です。

『みんなの園芸店』は春夏秋冬、四季折々の植物の楽しみ方が満載の園芸の入門書です。作者はイラストレーターの大野八生さん。ご自身の手がけたかわいらしい植物のイラストとともに、造園家としてもお仕事をされている大野さんの知識が、惜しみなくそそぎこまれた1冊となっています。

タイトルには「春夏秋冬を楽しむ庭づくり」と入っていますが、もっと細かく、早春・春・初夏・夏・秋・晩秋・冬の季節ごとに楽しめる庭仕事が紹介されており、見ているだけでも心がはずみます。たとえば、春の章。「春の香りをさがしに」では、ロウバイ、ミモザアカシア、ミツマタ、スイセン、マンサク、ツバキなど、気がつけば近所でみかける身近な花々が紹介されています。今の時期、散歩で見つけてみるのも楽しそう!

「“野の花”ワイルドフラワーの庭を楽しもう」では、丈夫で育てやすいという、ストロベリーキャンドル、ヤグルマギク、スミレ、キンセンカ、カモミールなどの野の花の植え方、年間を通した手入れの仕方が説明されています。大野さんの描いた明るくてやさしいタッチのガーデニングの様子を見ると、さっそく庭を作ってみたくなります。

また、年間を通して楽しめる「キッチンに小さな野菜畑?」「多肉植物とサボテン」「食虫植物」の紹介や、植物を育てるにあたって「植物はどんなところが好きなの?」「水やりにくわしくなろう!」「土の基本」「植木鉢の基本」といった基礎知識もきっちり押さえてあり、初心者にも親切な本です。

植物とふれあう楽しさがいっぱいつまった『みんなの園芸店』。まずはパラパラめくってみてください。ガーデニング初心者の方も、ベテランの方も、心がうきうきしてすぐにでも庭仕事をしたくなることうけあいです。

担当・H
育てるのは苦手ですが、植物は好きです。今はクリスマスローズが咲いています。(頭をたれていますが……)。園芸店でローズマリーを手に入れたので、週末頑張って植え替えます。

2020.02.21

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