毎月こども園で購入していて、その月の本を朝の会で先生が読んでくださってきます。『にんじゃの本めっちゃおもしろいで!』と年中の息子が嬉しそうに教えてくれ、5月になりこども園から家に持ち帰るのを楽しみに待っていました。期待通り!リズム感も忍者の特徴が変身後の動物や物に反映されているところも楽しく、最後のあかにんじゃのページは毎回新しい発見だらけ!寝る前の読み聞かせのリピート率高めです!名前も一緒だから題名を読む時点でうきうき!2歳の娘も『どろんどろん』の手を練習してできるようになり、お兄ちゃんと同じように楽しんでいます。まだまだこの本のブームは続きそうです。
作者のことば
声に出して読む楽しさ
北村 人
イラストレーターとして活動する前、学生の頃からラップミュージックが好きで、自分でもグループを組んで活動していました。その後イラストレーターになり、絵本の絵も描くようになってしばらくした頃ふと、編集担当の方にそうした来歴を話したところ、それを聞いた「母の友」編集長から、韻を活かした童話を書いてみないかとオファーがありました。当時ラップで対決するテレビ番組が人気になったり、テレビCMにも使われたりして、だんだん子どもたちにもラップが浸透してきていたみたいでした。
韻を踏んだ、つまり音の似た言葉がつながっていく楽しさというのは、ラップの醍醐味でもあるし、子どもたちには素直に楽しいものなんだと思います。それを活かした童話を……という依頼で、話し合う中で「せっしゃはにんじゃ」というフレーズが出てきました。これはちょっと後付けではあるんですが、結果的にぴったりなフレーズだったんです。というのは、ラップって、韻でつながっていくうちに意味がどんどん変わっていくところが面白いんです。韻を踏むために言葉を選んでいくと、本来つながらないはずの言葉がつながってくる。それが、忍者の「変身」とぴったりはまったんです。
童話を絵本にするにあたっては、声に出して読むテンポの良さをいっそう意識しました。絵描きとしての活動と、それ以前に好きだったものが融合された感じがあって、自分としてはとても感慨深い作品になりました。なにより、口にすると楽しい、というのを強く意識したので、読み手の大人の方にも楽しんでいただけたらうれしいです。(まとめ・編集部)
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 28ページ
- サイズ
- 26×19cm
- 初版年月日
- 2025年04月01日
- シリーズ
- こどものとも年中向き
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
みんなの感想(4件)
声に出して読む楽しさに目覚める絵本。4歳娘は、誰に教わったわけでもなくリズムよく韻を踏んで楽しそうに読んでいます。母は聞き役です。絵本は読んでもらうもの、と思っていた娘に音読の楽しさを教えてくれました。読むのが楽しくなると絵本の隅々まで楽しむようになります。分身した赤忍者のポーズを片っ端から真似して、すっかり絵本の世界に入り込んでいる様子です。
3歳の娘に、絵本何読んでほしい?と聞くと「せっしゃはにんじゃ!」とこの本を買ってから毎日元気に答えるくらいお気に入りです。韻を踏んだリズムの良い文に声を出して笑い、最後に百人の忍者が出てくるページではひとりひとり指差してこれは何をしてる〜と楽しそうに眺めています。毎日ひとりでも眺めているのでもうボロボロです。ハードカバー化を期待しています!
子どもと一緒に楽しく読ませて頂きました!読み終わった後、あなたがこの色だったら何に変身する?じゃあお母さんはどうしようかな〜と盛り上がりました!巻物を持っている赤にんじゃを探すのも楽しかったみたいです!
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