村人をいつも化かしてだましている狸のごろはち。 けれどただの化け狸ではない。ごちそうをもらうかわりにあけびや山葡萄をおかえしする、几帳面なところもある。ある日村で大工事がはじまる。初めて汽車がはしるのだ。けれど村人たちは煙を吐く汽車の姿を見て、きっとごろはちがまただましているんだ、と歩み寄る。このままでは村人たちは轢かれてしまう!そこでごろはちがとった行動とは!・・・なんとも悲しい結末に、私は読みながら泣いてしまいました。息子はどういうことなのかまだわからない様子でしたが、またしばらくたったら読んであげたいと思います。