福音館書店

ぞうくんのあめふりさんぽ

こどものとも|2004年4月号

今日はあめふり。それでもぞうくんはごきげんで散歩に出かけます。出会ったかばくんは池の中を散歩しようというのですが、ぞうくんは泳げません。そこでぞうくんはかばくんの背中にのって散歩します。池はだんだん深くなり、こんどはわにくんが2ひきをのせてくれました。もっと深くなると、かめくんがみんなをのせてくれますが……。大人気作『ぞうくんのさんぽ』の36年ぶりの続編です。

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また、ぞうくんのさんぽです なかの ひろたか
 
36年ぶりに、ぞうくんが散歩に出かけました。あいにくの雨ふりです。
 それでも、ぞうくんはごきげんです。でも、雨の日は、だあれもいません。お池まで来てしまいました。
 そこでやっと、かばくんに会うことができました。
「かばくん、さんぽにいこう」
 私は、36年前、この本(1作目の『ぞうくんのさんぽ』)が出版された時、2作目を考えないわけではありませんでした。でも、考えつきません。友人も
「それは、無理だろう。これは、話が主人公じゃないか」
 私も、そうだと思います。ただ、できるとすれば、さかさまに積み上げられたら、おもしろいだろうな、ということです。すると友人が、またも、
「なんだ、なんでもありかよ」
 そこで話はおしまいになり、この事は、脳のシワの中に消えさってしまいました。
 でもぞうくんは、けなげに、36年間、かばくんをせなかにのせ、わにくんをのせ、かめくんをのせ、ひっくり返り続けてくれたのです。
 そんなある日のこと、私は、かばくんのせなかにぞうくんをのせることに成功しました。
「そうだ、水の中だ!」
 でも、2作目を創るには、あまりにも長い時が過ぎていて、今さら、それはないだろうと思いつつ、おっかな、びっくり、さりげなく、編集者にこの話をすると、
「それは、おもしろい」
 そこで、私は
「なっ、おもしろいだろ」
 急に、威張ってしまいました。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
32ページ
サイズ
26×19cm
初版年月日
2004年04月01日
シリーズ
こどものとも
ISBN
テーマ

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