トマトさん
こどものとも年中向き|2002年7月号
ある夏の昼下がり、真っ赤に熟れたトマトさんが、地面に、どったと落ちました。ミニトマトたちは小川へ「ころころぽっちゃん」と飛びこんでいきますが、トマトさんは体が重くて転がっていけません。太陽に照らされているうちに、トマトさんは、どんどん暑くなってきて涙を流しました。するとアリや虫たち、トカゲたちが集まって、みんなで力を合わせてトマトさんを転がし……。
- 読んであげるなら
4才から - 自分で読むなら
ー
※上記価格は当該号刊行当時の価格です。
こどものとも年中向き|2002年7月号
ある夏の昼下がり、真っ赤に熟れたトマトさんが、地面に、どったと落ちました。ミニトマトたちは小川へ「ころころぽっちゃん」と飛びこんでいきますが、トマトさんは体が重くて転がっていけません。太陽に照らされているうちに、トマトさんは、どんどん暑くなってきて涙を流しました。するとアリや虫たち、トカゲたちが集まって、みんなで力を合わせてトマトさんを転がし……。
※上記価格は当該号刊行当時の価格です。
トマト大好き 田中清代
『トマトさん』の絵を描きはじめたころのこと。スケッチしようと、冷蔵庫から取り出したおいしそうなトマト……。しばらく手に持って眺めているうちに、私は誘惑に勝てず、そのトマトを丸ごと食べてしまいました。サラダのトマトもおいしいけれど、丸ごとがいちばんいいなあと思い、スケッチはとうとうあきらめました。こんないおいしいものを、しなびるまで置いておくなんて、心が落ち着かなくて。
家の近くを散歩していると、いろんな美しいものが見つかります。
小さな草の花の色、転がされた丸太の量感など、その日ならではの発見があります。
ある日、歩いていると、収穫後の畑に残された、枯れたトマトの木がありました。日にさらされて白茶色になったその木には、キラキラと透き通った黄色やオレンジの玉がいくつかぶらさがっていました。植物は朽ちても美しいものだなと、そのとき思いました。
今回の主人公、トマトさんは、自分の殻をやぶり、だんだん自然に、内からのエネルギーを増していく一人の女性をイメージしました。いつも好きな本を読んで楽しそうにしていた、亡き母のことも思い浮かべました。
どっしりとしたトマトさんは、甘くておいしい密度のある中身が詰まっています。だからわたしは、トマトさんが大好きです。その内面を思うだけで、なんだか幸せな気持ちになるからです。
まだ感想がありません。
ぜひお寄せください。
※いただいた感想は編集を加えたうえで、弊社宣伝物に使用させていただくことがございます。また、本サイトのより良い運営を妨げると判断した感想は、予告なく削除する場合がございます。ご了承ください。
※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご質問・お問い合わせについてはこちらをご参照ください。
※ご登録いただいたメールアドレスは、レビューに関する弊社からの問い合わせや連絡等の目的以外には使用しません。