バルバルさん

こどものとも年中向き|2003年1月号

バルバルさんは、町の床屋さん。毎日楽しく働いていますが、ある日、ライオンが、たてがみをきれいにしてほしいとやってきます。次にワニが毛をはやしてほしいと、ヒツジがプードルみたいにしてほしいと、次々に動物のお客さんがやってきました。初めはびっくりしていたバルバルさんも、だんだん楽しくなって注文にこたえていきます。夕方、店を閉めようとすると、看板にいたずら書きが……。

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床屋のこと 乾 栄里子

 商店街や裏通りにある床屋を目にすると、その静かなたたずまいの中に秘められた職人魂のようなものを感じて、私はあれこれ想像してしまいます。
 床屋の毎日は真剣勝負にちがいない。店の中ではたとえばこんな光景が……。
 ある晴れた日の午後、ひとりの男(もちろん女でも、子どもでもいい)がふらりと店に入ってくる。はじめての客だ。店の中の空気がさっと緊張し、床屋の主人の眼に光がこもる。
「いらっしゃい、今日はどうしましょう」「おまかせします」客はみじかく答える。「はい、かしこまりました」主人の闘志が静かに燃える。よく手入れされたはさみを手にすると、黙って仕事にとりかかる。ていねいだが、意外に大胆にハサミを入れていく。
「ああ、そんなに切ってしまっては取り返しが…」「せめてそこだけは残して…」主人の思い切りのよさに客は少々困惑ぎみ。「お客さん、顔もあたっておきましょうか」腰の引けている客をよそに、主人はあくまで冷静である。
「さあ、おわりましたよ」主人は、静かにクロスを払い、客に手鏡をわたす。「あれ、これはこれでなかなかいいかも」後ろから横から何度もながめているうち、客の顔が満足そうに変わってくる。主人は勝利を確信し、客の立ち去った店内で、午睡の続きを楽しむのであった……。
 ああ、床屋さんの仕事って、なんてかっこいいんだろう。私の中で大きくふくらむ尊敬の念。でも、行くのにはちょっと勇気がいる。もうちょっとやさしい床屋さんがいい……。こんなことを考えながら『バルバルさん』を書きました。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
32ページ
サイズ
26×19cm
初版年月日
2003年01月01日
ISBN
テーマ

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