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心を開くことば 渡辺茂男
あたりまえのことですが、あたりまえのあいさつのことばが、わたしたちの日々の暮しを、とても、あたたかく安らかにしています。
「おはよう」「おはようございます」「いただきます」「ああ、おいしかった」「ごちそうさま」「いってきます」「いってらっしゃい、きをつけて」「こんにちは」「どうぞ」「どうも、ありがとう」「どういたしまして」「ただいま」「おかえりなさい」「こんばんは」「おやすみなさい」「おやすみ」etc、etc………。
気持ちをこめて、心から、このようなことばを口にするとき、ほんとうに自分の心が開かれた気がします。
わが子にむかって「おはよう」「いってらっしゃい、きをつけて」「ありがとう」「おかえりなさい」「おやすみ」と自然にいえるときは、親として自分の心が平穏で、子どもに対するやさしい気持ちにみちていることがわかります。
また、子どもたちがわたしたち親にむかって「おはようございます」「いただきます」「ああ、おいしかった」「ごちそうさま」「ありがとう」「いってきます」「ただいま」「おやすみなさい」といえるときは、子どもたちの心が、くつろいでいて、親に対する信頼の気持ちでみちていることがわかります。
こんなやさしいことばのくりかえしのたびに、目に見えぬ親子のきずながかたく結ばれていくような気がします。
また、こんなやさしいことばが、友人に対して、仕事仲間に対して、あるいは未知の人に対して、自分の心を開くし、相手の心のとびらをたたきます。
わたしは、人びとの集まりで講演をしなければならないとき、かならず「おはようございます」「こんにちは」とあいさつすることにしています。すると、まるで、そのことばで童心にもどったような聴衆から、声をそろえて「おはようございます!」「こんにちは!」のあいさつがもどってきます。そして、わたしと人びとの心が開かれて、とても話しやすくなるのです。
幼い子どもの心は、はじめから開かれています。生きとし生けるものに親しみを感ずる幼い心からは、満腔の好意をこめて、こういうことばが、ほとばしるものです。
ただし、まわりのおとなたちが、このようなことばを使っていればです。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 24ページ
- サイズ
- 21×20cm
- 初版年月日
- 1979年06月01日
- シリーズ
- こどものとも年少版
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
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