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動物の子どものあそび 小森厚
サルの子も、ネコの子も、ウマの子も、子どもはどうしてかわいいのだろうか。いろいろ理由はあるだろうけれど、そのひとつには、何となく、体のバランスが悪くて、たよりなげに見えることも、あげられるでしょう。体にくらべて頭が大きいとか、足がひょろ長いとか、歩きぶりもたいへん不安定なところが、かわいく見えるものなのでしょう。
そして、子どもたちが、けんめいに動いていても、それは、何か、あそんでいるように見えるものです。逆にいえば、子どもたちの動作は、すべてあそびであって、そのあそびが、大きくなってからの、その動物たちの体の動きの、練習になっているのです。
ライオンの子どもが、親のしっぽにじゃれつくのは、大きくなって、獲物をとらえるときの訓練になります。クマが、子どもどうしすもうをとるのも、大きくなって、雄どうし争うときの練習になっているのです。キリンの子が、子どもどうしでかけっこするのも、やがて、ライオンの獲物にならないよう、走って逃げるのに役立つ日があるでしょう。
動物の子どもたちのあそびは、ここに描かれたもののほかに、まだまだ、たくさんあります。イヌの子も、おいかけっこの次には、とっくみあいをします。イノシシの子は、どろんこあそびにあきれば、鼻先でつっつきっこをして、力をくらべあいます。サルの子も、木からおりて、すもうをとることがあります。この絵本に紹介されたのは、それぞれの動物の子どもたちの、あそびのほんのひとつにしかすぎません。動物の子どもたちをながめていれば、まだまだ、ほかのあそびを見ることができるでしょう。
動物のなかには、おとなになっても、あそぶのが好きなものがいます。カワウソなども、こうしたあそび好きの動物の代表ともいえるでしょう。あそびの好きな動物は、だいたい、頭のよい動物が多いようです。あそびというのは、自分のまわりの世界を、より大きくひろげてくれるものなのです。動物の子どもたちも、あそびまわっているうちに、世界がひろがっていって、おとなになってゆくのでしょう。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 24ページ
- サイズ
- 21×20cm
- 初版年月日
- 1982年03月01日
- シリーズ
- こどものとも年少版
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
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