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消防自動車つれづれ話 山本忠敬
東京消防庁牛込消防署。この絵本を作るためにこの消防署を取材させていただきました。実はこの、牛込―消防―火事との言葉の連想が私の子どものころの遊びとつながってなつかしく、というのは子どものころの戯歌のはやし言葉で“かじはどこだ、うしごめだ、うしのきんたま(ここのところは小声で)、まるやけだ”といって遊んだのです。大正十年前後のころのことです。このころもう一つこんなのが有りました。“あたりき、車力、馬のけつ”これは戦後の“あたりまえだのクラッカー”と同類の言葉ですが。いや“たま”だの“けつ”だのとゲスな横道にそれてしまいましたので、本題にもどします。
春のうららの午後でした。消防署の前をぶらりと通りますと訓練を終ったところでもあろうか、署の前にポンプ車とはしご車が並んで日なたぼっこをしています。消防自動車大好き人間としては見過ごすわけにはいきません。
そばによって観察を始めます。遠慮しながらうしろにまわったりして、だんだんずうずうしく手でさわったりして、そばに来た消防署の方に、これどうやって動かすんですかなどと聞いたりしていろいろと説明していただいてしまうんですね。
こんなことがきっかけで、後日あらためてこの牛込消防署を取材させていただいたのですが、いつどこへ行っても消防自動車の取材は現場の方々が親切で十二分に取材でき、取材班一行、といっても編集氏とカメラ嬢と私の御一行ですが、今日の取材は楽しかったといいあってカンパイ! 他の官庁取材とは月とスッポンなんです。もっともスッポンの取材だって、“くそ!”とかなんとかいいながらやっぱりカンパイ! で、カンパイに変わりは無いんですが、この取材の楽しさはなぜだろう、といつも考えるんです。おそらく、消防署で働いている人たちが仕事に対する使命感と自信を持っていて、消防自動車が大好きだからだと思ったんです。
つい最近、カメラ嬢が持ってきた『第四出動』という古い本を読んでやっぱりそうだと感じました。感涙にむせびながら読んだこの本について書きたいのですが紙数がないので……。
この絵本を描くにあたって、いろいろと御指導いただいた牛込消防署の平井署長を始め署の皆様に心から御礼いたします。ありがとうございました。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 24ページ
- サイズ
- 21×20cm
- 初版年月日
- 1985年01月01日
- シリーズ
- こどものとも年少版
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
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