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たまごが大すき 神沢利子
「かべは ま白い だいりせき。そのうちがわに きぬのかーてん。
すいしょうのような いずみの中に 金のりんごが なっている。
このおしろには いりぐちがない。それでも どろぼうは しのびこみ 金のりんごを ぬすんでく。」
(石井桃子訳)
このなぞなぞの答えは……
もちろん、たまごです。
わたしには、この金のりんごが小さなお日さまに見えてうれしいのです。
子どもはたまごが大すきです。偏食でやせっぽで、母親を嘆かせていた小さいころのわたしもたまごだけは大すきでした。
コンコンと、殻をたたいて割ると、中からまぶしい金いろのお日さまが現れるのは、何とふしぎな魔法だったことでしょう。ビタミン剤や強壮剤などないむかしは、生たまごは一番のくすりでした。
病気の時はもちろん、運動会、山のぼりなんて時、「さあ、さあ」といってのまされたものです。
いのちのもとであるたまごは、創世神話にも語られますし、その形はこの上なく単純でやさしくなつかしいものです。細胞として一番大きいものだと、学校で習った時はおどろきました。いわゆるたまご形のたまごは、崖上などに置かれても、球のようにころころころがることなく安全なのだと聞いた時も、感心しました。
またまたおどろいたのは、たまご形のゴムボールが弾む時、全く意外な方向にとんでゆくことです。すべてを包みこむ安らかさを感じさせるたまご形の、天衣無縫ともいうべき自由さ。たまごのことをしゃべっていると、きりがありません。
前にもどって、さて、なぞなぞのこたえのたまごから、次から次へとうまれてくるのは、だれでしょう。柳生さんの絵がこれまた、たまご形ボールのように楽しく弾んで、「小さいみなさん、さあどうぞ」という気持です。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 24ページ
- サイズ
- 21×20cm
- 初版年月日
- 1987年04月01日
- シリーズ
- こどものとも年少版
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
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