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『かえるとカレーライス』について 長 新太
オタマジャクシをつかまえて飼うときは、ゆでたホーレン草とか、カツオブシとか、パン屑を食べさせます。そうして大きくなって蛙になったら、生きたハエ、ゴキブリ、ミミズなどを食べさせます。蛙というのは世界中に約三〇〇〇種類もいて、なかにはずいぶん変ったものもおります。アベコベガエルというのは、オタマジャクシのほうが親の蛙より大きい。それからトビガエルというのは、大きな水かきをパラシュートみたいにして空を飛ぶ。それからボルネオイシアタマガエルというのは、頭の骨がかたくて、目玉のうしろのほうまで張り出している。
まあ、そんなわけで、いろいろな蛙がおります。しかし、なんといっても、いちばん変っているのは、カレーライスの大好きな蛙である!――そんな蛙がいるわけがない、などと言ってはいけません。蛙は世界中に三〇〇〇種類いるのがわかっているけど、もしかしたら、まだ発見されていないヘンな蛙がいるかもしれないでしょ?――カレーライスなんて食べる蛙は世界中さがしてもいない! と断言することはできません。
そういったことは、世界中の蛙によくきいてから言うべきであって、人間がまだ行ったことのない、深い深い森の中の池なんかに、カレーライスが大好きな蛙がいるかもしれません。そんなところまで行かなくても、そのへんにいる蛙にカレーライスをすすめたら、ペロペロと食べるのがいるかもしれません。
一〇〇〇〇〇匹の蛙にカレーライスをすすめたら、一匹くらいカレーライスが大好きなのがいるはずです。自由自在にいろいろなことを考えるのはオモシロイ。自由にものを考えるのはいいことだと、わたしは思っています。
基本情報
- カテゴリ
- 月刊誌
- ページ数
- 24ページ
- サイズ
- 21×20cm
- 初版年月日
- 1988年10月01日
- シリーズ
- こどものとも年少版
- ISBN
- ー
- テーマ
- ー
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