こどものとも年少版186号

おやすみクマタくん

こどものとも年少版|1992年9月号

8時になっても眠くないと言い張るクマタくんを、ママくまさんはあの手この手で寝付かせようとしますが、うまくいきません。でも最後は知らず知らずのうちに、クマタくんの目が閉じて……。

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ねんねの時間 カズコ・G・ストーン
 
 「さあ、そろそろねんねの時間ですよ」と言われて、「ワーイ」とよろこぶ子どもは、どこにもいないと思う。
 「いやー!」「まだねむくなーい」と言う子どもの返事は、世界各国共通にちがいない。
 なるべくベッドに行く時間をひきのばそうとする子ども。一刻も早く、子どもをベッドに入れて、ホッとしたい親。私もねるのをいやがる子どもを、いかにぐずらせないで、スムーズにベッドインさせるかということにいつも頭をなやませていた。十五歳になる息子が小さかった時、ベッドまでケンケンで競争というのをやった。子どもは、マミーに勝とうと、ケンケンをしながら廊下をすっとんで、ベッドにとびこんで、「ボクの勝ち!」とニコニコしていた。これは一番うまくいったうちのひとつ。そのせいかどうか、今高校生の彼は、陸上チームで中距離ランナーになり、冬は屋内、春は屋外、秋はクロスカントリーと一年中走っている。
 私が住んでいるアメリカには、冬時間、夏時間というのがあり、十月の最後のウィークエンドの夜中に、アメリカ中の人が、時計の針を一時間もどし、四月の最初のウィークエンドの真夜中に、時計の針を一時間進ませる。夏時間になると、日が暮れるのがグンと遅くなり、八時半になっても、まだほの明るい。
 屋上の植木に水をやって、階下へ降りてきて、薄暗い室内にパチッと電灯をつける瞬間が私はとても好き。部屋の中が暖かい黄色に満たされ、それとは対照的に、窓外の景色が濃い青色の世界に変わる。まるで、青いセロファンを窓ガラスにはったように。
 『おやすみクマタくん』で、この黄色の室内と青い窓外を交互に描いて、青い空気の中に、まくらや毛布、パジャマやベッドまでとばしてしまいました。
 マジックブルーの中で、いい夢を見られるといいですね。

(1992年)

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
24ページ
サイズ
21×20cm
初版年月日
1992年09月01日
ISBN
テーマ

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