福音館書店

こどものとも年少版193号

どこで おひるね しようかな

こどものとも年少版|1993年4月号

野原でおなかいっぱいになった動物たちはすっかり眠くなってしまいました。「どこでおひるねしようかな」と、それぞれお気に入りの場所を探します。自然の心地よさあふれる絵本。

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雨の日の動物園 山脇百合子

 おべんとうがすんだら、その次は何をするでしょうか。おひるねです。水のある所に行って洗濯するのがいいと考える人もいますけど。『きょうのおべんとうなんだろな』(「年少版こどものとも」一九九一年四月号)の次は『どこで おひるね しようかな』になりました。私は筆入れとスケッチブックを持って久しぶりに上野動物園に行きました。六月の土曜日、「曇り時々小雨」という天気予報の日、小雨の時に家を出ました。今日の分、小雨を朝のうちにすませて、あとは曇りにするつもりに違いありません。家事や宿題をかたづけるとき、こんなふうにすることありますものね。でもそれは「時々小雨であとは大雨」と言う方がいいんじゃないかというお天気になりました。動物園に着いてすぐ本格的な雨になりました。雨の動物園は静かで、動物たちはいつもとは別のおもてなしをしてくれる――そんな感じでした。(こういうのを雨の日の観客心理というのかな?)
 雨の中、元気一杯、得意満面で泳ぎまわるペンギン一同さま。マレーぐまは「考えごとは雨の日にまとめてやっとります」って、大きな土管の中に背中をぴんとのばしてすわってました。そしてぞうは水あび。プールへ出かけていくところから見せてくれました。はじめて見ました。急がずぶらぶらでかけていきました。水が浅くて、からだのむきをかえては、まんべんなく水につかるようにしてました。(私たちだって二十センチ位しかお湯の入ってないおふろで、すっかりあたたまりなさいといわれたら、ああするでしょうね)ぞうは大きくて横になるのも立ち上がるのも今までと別のところを水につけるのも、大仕事で、ゆっくりで丁寧なのです。プールのこっち側に二頭、仕切りのむこう側に一頭。年とった大きなぞうは行きませんでした。水あびは一日中続きそうな気配でしたが、雨が激しくなって、足がぬれてきたので、家に帰りました。五日後にまた行ったとき、晴れた暑い日でした。ぞうは水あびしませんでした。

(1993年)

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
24ページ
サイズ
21×20cm
初版年月日
1993年04月01日
ISBN
テーマ

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