福音館書店

こどものとも年少版326号

もりのおふろ

こどものとも年少版|2004年5月号

森の中でおふろがわいています。そこへライオンがやってきて、体を洗い始めました。それから、ゾウ、ワニ、ブタなど、次々と動物がやってきて、みんなで輪になって背中を洗い出します。皆でお湯を「ざぶーん」とかけ合い、おふろへ「どぼーん」と入り、「あー、ごくらく、ごくらく、いいきもち!」。単純ながらユーモアたっぷり、開放感いっぱいのお話。

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動物園にて 西村敏雄

 『もりのおふろ』の取材を兼ねて、いくつかの動物園へ見学に行った。今まで何度も動物園に行ったが、今回ほどじっくりと動物を見たのは初めてだろう。いろんな動物がいて、いろんな顔がある。同じ種類の動物でも優しそうな顔もあれば、ずるそうな顔もある。
 アメリカバイソンの顔を見ていたら、僕はずっと忘れていた小学校のときの友だちを思い出した。少し悲しそうな目、鼻の下の湿った感じがよく似ている。ラクダ、チンパンジー、サイ、カバなど、動物たちの顔や表情を見ていると、なぜか懐かしい人の顔が頭に浮かんできた。
 もうひとつ思い出した。最近は見なくなったが、僕は子どもの頃、よくヒョウに追いかけられる夢を見た。数10メートル先から、すごいスピードでヒョウが追いかけてくる。僕は必死で逃げて、電柱や校庭のジャングルジムにのぼって、ヒョウがいなくなるまで待っている夢だ。何度も繰り返し見た。なぜこんな夢を見たのか、理由ははっきりしている。僕が小学生の頃、テレビで「野生の王国」という番組をやっていた。動物の生態を撮影したドキュメンタリー番組で、リアルな映像と冷静なナレーションは、僕にショックを与えた。特に、ヒョウなどの肉食動物が獲物を狙ってしとめる場面は、大変迫力があり、ときに残酷で、子どもの僕は、もしこの大草原に裸でほうり出されたらひとたまりもないだろう、そんな想像をして震えていた。それ以来ヒョウに追われる夢を大学生頃まで見ていた。今回『もりのおふろ』に出てくる動物を選ぶとき、ヒョウは入れるのをやめた。また夢に出てきそうだから。しかし、入れなければ入れないで、夢に出てきそうな気もしてきた。
 僕は、動物園で動物を見ながら、いろんなことを考えていた。

(2004年)

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
24ページ
サイズ
21×20cm
初版年月日
2004年05月01日
ISBN
テーマ

みんなの感想(1件)

先日友人宅で「もりのおふろ」を拝見しました いつも図書館で借りているのと違うなあと思ってよく見たら表紙にライオンの絵が描いていませんでした。 私個人の感想では表紙に動物がいないほうがこれからどんな動物が登場してお話が始まるか楽しみです 表紙が変更になったいきさつがわかればお知らせください

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