福音館書店

くるまにのって

こどものとも年少版|2014年5月号

しょうちゃんは、お父さん・お母さんと一緒に、車に乗っておでかけ。お店の並んだバス通りを抜け、工事現場の脇を過ぎ、トンネルのある山道を越えて、港に着きました。港から車ごとちいさな船に乗って海を渡り、たどり着いたのはおばあちゃんのおうち。通り過ぎていく町並みや風景を美しく描きます。つながっていく道路をたどり、たくさんの乗り物に出会う楽しみに満ちた絵本です。

  • 読んであげるなら
    2才から
  • 自分で読むなら
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二つの記憶を重ね合わせて 岡本雄司

子どもの頃、幼なじみの友達とプラレールやミニカーでよく遊びました。おもちゃの乗り物で遊ぶことは、実物の電車や車に乗ることとは全く別の魅力がありますよね。この絵本を制作した当時、2歳ぐらいだった息子は、家では毎日のように木製レールの電車のおもちゃで遊んでいました。そして、さいたま市にある鉄道博物館に連れて行くと、鉄道模型のジオラマに釘付けになっていました。
乗り物のおもちゃを自分で自由に走らせることと、精巧につくられた風景の中を鉄道模型が行き交うのを見るのは、一見違うことのように感じます。しかし、大好きな乗り物たちが「自分の視野に収まる小さな世界」に存在しているということが、それぞれに共通する大きな魅力なんだと思います。
私は20代の頃から、日本各地いろんなところに車で旅行に行くようになりました。家が山にへばりつくように連なっている尾道の街や、色とりどりのトタン屋根が並ぶ足尾の街。半分海に浸かっているような家が隙間なく並ぶ伊根の風景や、強風に耐えているように見えた能登の漁村。そういった特徴のある街並みが、長い運転の終点として見えて来た時の喜びは、今もよく覚えています。目的地までの風景はたとえ平凡であったとしても、道路標識に書かれた見知らぬ地名や、風景の端に時々見え隠れするローカル線が、十分旅の気分にさせてくれました。
今回、小さな世界の中で電車や車を動かして遊んだ子どもの頃の記憶と、大人になってから旅先で見て来た風景を重ね合わせて、一つの絵本をつくりました。
車中で食べるパンを買ったり、河原で休憩したりと、親子で想像をふくらませながら、絵本の中でいっぱい寄り道してくれると嬉しいです。

(2014年)

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
24ページ
サイズ
21×20cm
初版年月日
2014年05月01日
ISBN
テーマ

みんなの感想(3件)

くるまと電車の好きな息子(1歳10ヶ月)向けに図書館で借りてきたら、どストライクだったらしく、読み返しが激しいので、購入を考えるも、こちらに辿り着いたら品切れとのこと。 中に出てくるクルマもなかなか良い所を突いていて、車好きな親としても、宝物にしておきたいので、新品が何処かで手に入らないものでしょうか・・・。

1歳3ヶ月の息子が岡本雄司さんの「でんしゃにのって」が大好きなので、図書館で借りてみたところこちらも大ヒットしました。我が家の車と絵本の中の車が似ているのもあり、指差して追っています。とても繊細でリアルなのにほのぼのとしていて、一緒に読みながら「宅配車だ!」「こんなところに猫ちゃんがいるね!」と隅々まで楽しめます。ぜひ再販をお願いします!!

1歳5ヶ月の息子のお気に入りです。登場人物の子どもさん(黄色い帽子)の名前を息子の名前に置き換えて読んでいます。内容的にはまだ難しいかもですが、空からの目線のイラストがすばらしく。「〇〇くんはどこかな」というと、一生懸命探しています。再販を希望します!(図書館で借りているので、購入したいです)

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