半分だけのたてがみ はんぶんライオン。人は、どこまでも、自分自身。欠けている何かを補い、別の誰かになる訳ではない。どんなときも、誇り高く、優しく、自信を持って。 子どもさんにも、”オトナさん”にも、若い皆さんにも、おすすめしたいです。私自身は、特に社会に出てから”片側だけのたてがみの持ち主”のように感じる時を経験しました。それは、女性として、キャリアにおいてです。けれども今、主人公の”はんぶんライオン”の姿に、自身の人生に重ね、共感しました。癒され、再び力を得ました。 子どもさんなら、子どもさんなりに、若い方なら、その方なりに。性別や障がい、病を得ているか、いないか、その方なりに。お一人おひとりが自身を重ねて味わえる絵本。今、素敵な作品に親子で出会えたことに感謝いたします。