海は

たくさんのふしぎ|2025年6月号

みなさんは海と聞いて、どんなことを思い浮かべますか? 青い深い怖い、楽しい美しい……。この本では、世界中の海で潜ってきた写真家が、様々な海を見せてくれます。透き通ったサンゴ礁の海や、端から端まで見える虹。オニイトマキエイなどの大きな魚や、貝殻で子育てする魚など、生物の姿もたくさん。地上とは大きく違う、「もう一つの世界」をお楽しみください。

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作者のことば

もうひとつの世界へ
吉野雄輔

海は、という題で何か海の本を作れないかと、編集者の方からこの題名をいただいたときに、最初に頭に浮かんだのは、昔の歌にある言葉でした。海は広いし大きい……そして海は青い。

海は? と聞かれて、皆さんは何を思い浮かべますか? 人によっては、海はこわいというのもあるでしょう。僕は仕事で1年中、海に潜っていますが、当然海はこわいと思っています。

次に思い浮かんだのが、海は美しい、海は楽しいで、この本の最後にしたいと思いました。50年近く、海へ通い、潜り、感動している僕の実感です。

海は近いってことも言いたかったです。今回の本では、カリフォルニアのラッコの写真を使いました。少し遠いですね。でも日本でも、イルカやアシカのなかまをみることができる場所は、かなりあります。可愛い哺乳類でなくても、たくさんの生き物が、僕たちのすぐそばに暮らしています。

海岸に行けば、生き物にすぐに会うことができます。もし水中メガネをつけて、海面に浮かべば、本当にたくさんの生き物を簡単に見ることができます。だから僕は、水中メガネのことを、魔法のメガネと呼んでいます。

僕の個人的なテーマなのですが、水面という境界を越えると、そこは別世界だということを、皆さんに見せたい、知らせたいということがあります。

誰でも不思議の国のアリスになれるのです。水面を越えると、そこは別世界。

空気はなく、重力の力から逃れて浮かぶことができます。宇宙飛行士の訓練の一つに、水中での訓練がありますよね。宇宙と違って、そこは生き物で溢れているし、簡単に行くことができます。

最後に、本にのせる文章(本文)が難しいな~と考えていましたが、編集者の方と二人で相談し、僕の下手な文をのせるより、写真で見て感じてもらえば良いと考えました。僕は写真家なので、題に合うような自分の好きな写真を探すことに集中しました。

少しでも海の魅力が感じられるような本になっていると良いな、と思っています。少し大げさですが、この本を読んで、将来、地球上のもう一つの世界への旅人が増えると良いなと思っています。僕自身の海との最初の出会いが、本だったからです。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
40ページ
サイズ
25×20cm
初版年月日
2025年06月01日
ISBN
テーマ

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