福音館書店

あーむんむ

こどものとも0.1.2.|2025年6月号

赤ちゃんがごはんを食べます。「あーむんむ あーむんむ」。目を見ひらき、鼻をふくらませ、表情豊かに食べる姿を描きます。登場するのは、おかゆやにんじんの角切りなど、赤ちゃんにとって身近な食べ物ばかり。リズミカルな言葉と、匂いや温もりまで伝わってくるような、生き生きとした絵が魅力的です。一緒に食べているような楽しい気分を味わえる作品です。

  • 読んであげるなら
    0才から
  • 自分で読むなら
※単品のご注文は書店にて承っております。詳しくは書店にお問い合わせください。
¥460(税込)

● お申し込みについての詳細はこちら

● 海外への発送をご希望の方はこちら

この商品をシェアする

作者のことば

離乳食のころ
いしだえつ子

あこがれの離乳食――寝不足と乳腺炎にヒヤヒヤしていた当時の私は、それを待ちこがれていました。最初はミルクの前菜程度に。その後も、予想以上にまったりと、一品ずつです。毎朝、機嫌と元気を確認しながら、ゆる~く離乳食をスタートしました。

むぐむぐむぐ……乳児が口を動かす様子は、食べるというより“探り”です。口に入った、これは何? くりくりと目を見ひらき鼻をふくらませ、ほっぺたを紅潮させ、手足をバタバタ。におい、色、味、音、食感、温度……全身全霊で吟味する様子は、見ていてあきることがありません。昨日はよくても今日はダメ。よろこんで食べたと思ったらカニのようにブクブク……泡立てたツバといっしょに押し出してきたり。きっと、今日の細胞には却下されたのでしょう。めげないぞ~。

目を合わせて、「あー」と小さな口の中へ、ひとさじ。舌と上あごでつぶして、のどまで送る。その口の動きをうながす“合いの手”が「むんむ」――自然に出たことばです。私の口の動きをじっと見ながら、すぐにマネをする乳児の観察力、見上げたものです。

子どもの成長はめざましく、「まんまよー」と呼びかけるだけで手をたたいたり、口を動かしたり、体をのび上がらせたり。反応ばかりか、要求するほどになります。

時間の概念などお構いなし。野性の権化だった赤ちゃんが、食事という習慣を軸に、一日のリズムをつかみ始めます。口のまわりに食べ物をいっぱい付けてしまうのも立派にがんばった証。大自然と向き合うように悠然と眺めてみてください。未知にいどむ小さな勇姿――輝いて見えるでしょ?

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
22ページ
サイズ
20×19cm
初版年月日
2025年06月01日
ISBN
テーマ

みんなの感想(5件)

1歳3ヶ月、好き嫌いもなく保育園では給食を毎回おかわりするほど食べることが大好きです。最近絵本を読んでいると、描かれているにんじんやおいもをつまんで「どじょ」といいながら親の口元に運んでくれるようになりました。「ありがとう」と言ってもぐもぐするフリをすると満足そう。そして自分もぱくりと食べてもぐもぐもぐ。にんじんやおいもが大好きな我が子が、美味しそうな絵をみて「食べたいな、ママパパにも食べさせてあげたいな」と思ったのかなと思うととても愛しく、幸せな絵本タイムとなっています。

30年前の私の母も、こどものともの絵本を定期購読してくれていて、大事に取っていてくれた状態の良い本を、何冊か息子にも読み聞かせてきました。息子が1歳になり、息子も定期購読を頼むようになると、毎月自分のために新しい絵本が届くことを楽しみにしている様子。やっぱり自分の本だと分かるのかしら?いつも沢山の絵本がある本棚からは、息子のこどものともの絵本を手にして、にこにこ笑顔で読んでと持ってきます。 離乳食の食べムラがあったり、好き嫌いや気分が乗らずに、食事に飽きたりイヤイヤすることもある中で、「あーむんむ」と、声をかけると、息子がニコニコの笑顔で口を大きく開いて、あむあむあむ!絵本の読み聞かせが楽しかったのか、最近はこの魔法の言葉「あーむんむ」を唱えると、ご機嫌になって食事を再開してくれるようになり、とても助かっています。息子もニコニコ笑いながら口をもぐもぐさせて、楽しそう。この本に出会えて良かったです。

離乳食の本を探しに行った本屋さんでたまたま見つけたこの絵本。ちょうどこれから離乳食を始める時期なのですが、私にできるかしら……と悩んでいたところだったので、いしだえつ子さんの言葉にとても励まされました。おいしそうに食べ物を頬張る赤ちゃんの顔が幸せそうで、よだれを垂らしているところも愛らしくて……。娘もこんなふうに楽しくたくさん食べてくれるようになるといいなと願いをこめながら読み聞かせてあげたいと思います。

最近1歳になったばかりの息子はご飯の時間が大好き!口の周りや服、時には髪の毛までもごはんつぶだらけにしながら毎日手づかみでモリモリご飯を食べています。我が子の絵本かと思うくらい、赤ちゃんの表情が息子とリンクしていて、ほっこりした気持ちで読み聞かせを楽しんでいます。

現在8ヶ月の娘は、もぐもぐ・ごっくんを練習中です。ふらっと入った本屋さんで『あーむんむ』と出会い、さっそく読み聞かせたところニコニコ笑って楽しげな様子。「まんまんまん」と言いながら離乳食を食べる娘の顔と重なって、読み手の私もつい口元が緩んでしまいます。また、『作者のことば』で、いしだえつ子さんが語られた、離乳食期のお子さまの「未知にいどむ小さな勇姿」という言葉に心が揺さぶられました。絵本のごちそうで心も満たされて、小さな勇姿が大きく成長してくれる日を心待ちにしています。

※いただいた感想は編集を加えたうえで、弊社宣伝物に使用させていただくことがございます。また、本サイトのより良い運営を妨げると判断した感想は、予告なく削除する場合がございます。ご了承ください。

※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご質問・お問い合わせについてはこちらをご参照ください。

※ご登録いただいたメールアドレスは、レビューに関する弊社からの問い合わせや連絡等の目的以外には使用しません。

あのねメール通信

著者のエッセイや新刊情報を
毎月メールで配信します。

SNSで最新情報をチェック