すうる すうる ぴたん

ちいさなかがくのとも|2025年6月号

私が飼っているかたつむり。でこぼこの石でも細い枝でも、すうるすうる進んでく。その先に行ったら落っこちちゃうよ、どうするの? のんびりしたイメージのあるかたつむりですが、じつはどんなところでも進めるすごい「足」を持っています。柔らかな体と粘液を駆使してどこまでも進む、不思議に満ちたかたつむりの道のりを、ぜひ絵本でご覧ください。

  • 読んであげるなら
    3才から
  • 自分で読むなら
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¥460(税込)

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作者のことば

ゆっくりと滑らかに
中村 文

コマツナを水洗いしていたら、ぽろんと小さいカタツムリが出てきました。半透明の貝殻に、そばかすのような斑点模様。調べてみると、ウスカワマイマイというカタツムリでした。こんなところにいるなんて。今日からあなたの名前はでんちゃん。カタツムリのこと、いろいろ教えてね!

でんちゃんと暮らしていると、毎日新しい発見がありました。ニンジンは大好き。卵の殻もよく食べます。貝殻をつくるためのカルシウム源になるみたい。他にもリンゴやキャベツなど、食べるものの種類は多様です。野生のカタツムリも、草花やキノコ、落ち葉など、じつに多様なものを食べています。動きがゆっくりで、移動範囲の限られているカタツムリは、周囲にあるいろいろなものを食べて、命をつないできたようです。

でんちゃんがゆっくり動くたび、私はその移動方法に目を見張りました。尖った石も、細い枝も、軟体と粘液を駆使して縦横無尽に進んでいくのです。飼育ケースの中は山あり谷ありの、まるで小さな自然。アクロバティックな動きを次々に目のまえで見せてくれます。様々な場所をすう るすうる滑らかに。すごいね、でんちゃん!  でんちゃんの旅路を鮮やかに描いてくださったのは、山本久美子さんです。山本さんは実際にカタツムリを飼育して観察を続けてくださいました。

カタツムリを見ながら、子どもたちはたくさんの発見をするでしょう。そのときの驚きと喜びは、いつまでも心に息づいていくと思います。気持ちがゆ~っくりするので、ぜひ大人の皆さんも一緒にながめてみてくださいね。

基本情報

カテゴリ
月刊誌
ページ数
24ページ
サイズ
23×20cm
初版年月日
2025年06月01日
ISBN
テーマ

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