壮烈な一生を終えた男の物語
建久3年(1192年)、源頼朝が征夷大将軍になった夏のはじめ、九郎次という男が由比ガ浜で打ち首になった。陸奥の国の貧しい百姓から、南部の宿のうまや番となり、愛情をもって馬の世話をしていた九郎次。馬への深い愛情から、時の強大な権力に抗して、たった一頭の馬をぬすんだ「馬ぬすびと」となり、壮烈な一生を終えた。鎌倉の寿福寺の文庫に残っていた、当時の記録をもとに書かれた、創作歴史文学。
馬ぬすびと
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